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指揮者が音楽をつくるということ~動けなくなるほどの感動

最近は教えに行っている学校のブラスバンドなどで指揮をする機会が増えている。指揮ほど観ているのとやってみるのとではむずかしさの度合いが断然違うものはない。指揮者の役目とは、ずばり「音楽を作り上げること」なのである。具体的には大勢のアンサンブルを相手に音のタイミングやブレスの位置を指示したり、各楽器のバランスを支持したり。などなど、演奏や合奏までに準備しなければならないことがものすごく多い。

スコアを目前に蛍光ペンでメロディー、ハーモニー、カウンターメロディー、ベースノートをそれぞれ異なるマーカーでマーク。事前にそれぞれの役割を明確に把握して演奏へ反映させるためなのだ。そして、ダイナミクスなどの楽曲の展開やドミナントサブドミナントドミナントなどの和音の機能などをスコアから読み取り、和声的にどのように楽曲の中でメロディーが解決しているのかを分析。ただの音符の羅列をどのようにしてドラマティックに聴かせるかを分析。指揮をするというのは音楽を作るということであるので、ものすごく事前準備の量が多いのである。指揮者の役割とは指揮棒を振ることよりもこの楽曲分析をしっかり行い演奏設計してゆくことなのである。
奏者に対してこちらの意図に沿った演奏をしてもらうための基礎練習はどんなことが必要なのかを考えて子どもたちに練習させる。指揮者の役割は膨大である。ホントに見ているのと実践するのでは大違いと実感させられる。なので本格的に「指揮の基礎だけでも身に着けたい」と思い、「斉藤秀雄メソッドによる指揮法 」を入手。これがとんでもない代物であった。

大アンサンブルを前にした指揮者の主な役割としては「ブレスのとりかた」「フレーズの歌わせ方」、の前にテンポの指示とか歌わせ方の指示など、楽曲のグルーブのさせ方を分解してこれ以上分解するのは不可能であろうというレベルまでにおとしこんで身体の動きと楽曲のグルーブまで掘り下げているのである。ものすごく単純化された身体の動きがパッションあふれる感覚のグルーブと一致する感動を覚えるのである。さすがは指揮法の教則本のスタンダードである『指揮法教程』が指揮法のスタンダードで有らしめるだけの内容の濃さはある(指揮をしてみた人限定)。単純な動きの中にこれほど密度の濃い音楽が詰まっていたのかと驚くのであった。

上記を踏まえて最近Youtubeにて見つけた動画がものすごいのである。サイモン・ラトルの本能によって計算されつくした身体的な動きとオーケストラのサウンドに「動けなくなるほどの感動」をおぼえざるを得ない。フレーズを歌う、ダイナミクスを歌うというのはこういうことなのかと愕然させられる仕上りなのである。



■斉藤秀雄メソッドによる指揮法
奏者に対してビートを点として伝える際の腕を動かす時の加速の付け方、1拍を分割して譜割どおりのフレーズを振る時の歌の伝え方などなどが実際に映像で確認できる貴重な学習資料。

斉藤秀雄メソッドによる指揮法 [DVD]

■指揮法教程
上記DVDの書籍版。こちらのほうが入手しやすいが、やはりどのように動かすのかというのは動画のほうが伝わりやすい。

【改訂新版】 指揮法教程

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コメント

書籍版は高校二年の時に買って読んだような・・・。あの当時は難しくて理解できなかったことに加え、「こんなこと出来るの!?」「演奏してる側は理解してくれるの!?」とかなんとかいう疑問が次々沸き上がっていたのを思い出しました。今ならあの頃よりは幾らか理解力は上がっていると思うので(と信じたい)、引っ張り出して読んでみようと思います。

tommy さんへ

コメントありがとうございます。

一つの基本が表現したい音楽にあわせていろんなバリエーションへ広がってゆき、結果としていろんな指揮の振り方が存在するのでやりだすときりがありません。

またこの指揮法とはメロディー、ハーモニー、カウンターメロディー、ベースノート、場面展開などなど事前に充分な楽曲の分析が完了していることが前提で…。というか指揮とは楽曲を分析した解釈を奏者に伝える手段であって目的ではないところがまた一つ厄介なところです。

もっともっと音楽の経験値をあげてゆかなければ追いつかないので勉強をしなければいけないと思います。

> 書籍版は高校二年の時に買って読んだような・・・。あの当時は難しくて理解できなかったことに加え、「こんなこと出来るの!?」「演奏してる側は理解してくれるの!?」とかなんとかいう疑問が次々沸き上がっていたのを思い出しました。今ならあの頃よりは幾らか理解力は上がっていると思うので(と信じたい)、引っ張り出して読んでみようと思います。

すごいですね!

バンドマスターとして音楽を俯瞰した事はありましたが、指揮者のようなオーケストラを俯瞰する視点から音楽を俯瞰した事は…って、よく考えたら音楽を聴いている時ってアンサンブルを考える事が多いから、少しだけ指揮者的なのかも知れませんね、受け身だけど。

Bach Bachさんへ

コメントありがとうございます。

> バンドマスターとして音楽を俯瞰した事はありましたが、指揮者のようなオーケストラを俯瞰する視点から音楽を俯瞰した事は…って、よく考えたら音楽を聴いている時ってアンサンブルを考える事が多いから、少しだけ指揮者的なのかも知れませんね、受け身だけど。

そうなんです、すごいんですよ。楽曲の分析と解釈と実践、指揮者の役割は思っていたよりも大変です。
でもこの世界に片足を突っ込んでしまえばおっしゃる通り自然と演奏を分解して聞くクセがつきますね。
イメージとしては演奏者と音のバランスを整えるミキサーの両方をいっぺんにこなしてる感じです。なので思ったより非常に忙しいです。
そして楽譜が完全に頭に入ってないとバンドの音が空中分解してしまいまうのです。

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