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So Much Guitar ウェス・モンゴメリー ~想像しただけでそら恐ろしくなるほどの才能

So Much Guitar
ウェス・モンゴメリー


「ジャズギター=ウエス・モンゴメリー」というようにジャズギターの代名詞のように言われているウエス・モンゴメリー。ジャズギターに関わる人ならば彼の影響を受けていない人はいないと言い切ってしまっても大げさではない。かのジョージ・ベンソンもかなりのウエス・モンゴメリーフリークであるという。

ウエス・モンゴメリーといえば親指奏法であるが、その親指奏法が生まれたいきさつがとても面白い。彼がギターを練習していたところ隣の家から「うるせー!」と怒鳴り込まれたそうである。それ以来ウエスはピックを使わなくなり、よりソフトな音が出る親指の腹で練習するようになったという。そしてピックを使わずどんな超高速フレーズも親指のみで弾ききってしまうほど親指奏法を極めてしまったそうである。

本作は「So Much Guitar」というタイトルから想像ができるとおりウエスが弾きまくりの1枚。この弾きっぷりが実に爽快で問答無用である。流麗なシングルトーンやオクターブ奏法、そして全てのギタリストをひれ伏せさせるに値するコードワークソロ(メロディーにコードをつけて演奏)。コードワークソロはおそらく忙しく指板を指が駆け巡っているのだろうが、もはや「どうなってるの?」というレベル。ここまで弾きまくれるウエス本人も相当楽しかったのではないかと思う。超高速ナンバーの「Cotton Tail」がキラーチューンだ。

ギター1本で奏でられるバラッド「While We were young」も親指のさまざまな箇所を使い、ソフトな音色とタイトな音色を使い分ける。ギターが歌うのである。ギタリストならば「なんということだ!」と驚くこと請け合いである。

参加メンバーも豪華でピアノはハンク・ジョーンズ、グルーブ命のロン・カーター。奇妙な音使いのベースラインとトリッキーなリズムで傑出したグルーブにてアンサンブルをあおりまくるいわゆる。「電化」される前のロン・カーターなのでうまいことアンサンブルに溶け込んでいる。レイ・バレットのコンガも「アフロ汁」があふれ出んばかりの熱演だ。ドラムのレックス・ハンプリーもベースのロンと同様バンドがグルーブするのを非常に楽しんでいる様子だ。

改めて「親指のみでこれを演奏している」、「譜面が全く読めない」ということを考えると、ウエスは考えただけでそら恐ろしいくらい相当天然で天才だったのだろうと思える。


So Much Guitar


■Jazz Icons: Wes Montgomery Live in 65 [DVD]
動くウエス・モンゴメリーが見られる永久保存版。コレを見ればウエスが本当に親指のみをつかって演奏している様子がわかる。親指をピックがわりに器用にウネウネさせながら超高速フレーズを弾く様はまさに驚愕すべし光景だ。

そして譜面(コード譜・五線譜)が読めないのにここまでのレベルに達している勘のよさと耳のよさにもびっくりだ。完全に本能と演奏がリンクしているのである。楽曲の打ち合わせで譜面を使わず実演と口頭にて行わている様子を目の当たりにすると、われわれも読譜力は必要ないのではないかと錯覚をおこしてしまう。

しかしそれはウエスほどの耳と才能を持ち合わせた者のみ許されることであると現実に引き戻される。とにかく目からうろこの作品である。

Jazz Icons: Wes Montgomery Live in 65 [DVD] [Import]

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テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

コメント

ギター・ファンにはタマらないですね。
子どもは楽譜を見ないで音だけで楽器を再現しますが
本来音楽とは、そういうものですよね!

Beat Wolf さんへ

コメントありがとうございます。
本作はウエスのギターが大炸裂してます。彼が親指いっぽんのみで弾いている事実を知るとさらに驚愕です。
ブリッジに四本の指をかけたまま親指だけがピックのアップダウン奏法のようにものすごい速さでウネウネ動いているのです。

自己表現の手段として音楽をやる場合は内在する感情がインプットとなるので譜面は不要なのですね。あふれ出る感情がそのまま音になるのは、まさに「ひらめきが音になってゆく」ようで聞いていて非常に楽しいです。

ただ音楽が複雑化したり大人数で演奏したりするなどコミュニケーションがからむとなるとやっぱり譜面は便利です。仕事の速さがまったく違います。

わんわんわんの場合は楽曲が覚えられないというダメな理由で譜面が必要です。
膨大なレパートリーを暗譜しているひとの頭の中はいったいどうなっているの?といつも思っています。

そういう意味でウエスの耳と勘のよさ、天然っぷりはずば抜けていると思います。

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