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インプレッションズ~ドビュッシー、ラヴェル作品集 フランク・ブラレイ(P) ~心震わすピアノの音色

インプレッションズ~ドビュッシー、ラヴェル作品集
フランク・ブラレイ(P)


CDの帯は思いのほか皆が見るスペースだ。その作品の世界観をあらわすキャッチコピーが書かれており、新聞で言うと大見出しにつづくリード文のような存在だ。あのわずかなスペースに究極のキャッチコピーをねじこもうと皆で頭をひねる。それはもはや「おせんなかすな、馬肥やせ」的な一筆啓上の世界である。

本作はCDの帯に書かれた「心震わす極上の~」が妙に心へひっかかり、そのままレジへと足を運ぶこととなった作品だ。たまたま手にとってみたところ帯に書かれたワンフレーズに揺さぶられたわけである。そのときは心が震えることが減っていたのだろう。

解説文によるとフランク・ブラレイは現代フランスを代表する実力派ピアニストで1991年エリーザベト・コンクールの覇者だという。先だって開催されたクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)」の常連だそうだ。

通して聴いてみるといやはやこれがまたすごい。まず驚かされるのは色彩豊かなピアノの音色だ。一台のピアノからあんなに多くの音色が出るのかと息をつかせる暇もない。彼の羽の生えたようなタイム感と的確なペダル操作によって、どこまでもピュアで洗練されたみずみずしい音色は思い思いに形をかえてなめらかに空間へ広がってゆく。すべてのテクニックは音楽的表現のためにあるというよい見本である。

専門的なことはさておきドビュッシーもラヴェルも二重丸である。冒頭ドビュッシーの「映像第1集」からアルバムの最終曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」まで一気に聴きとおせてしまう。「映像第1集 水に映る影」や「亜麻色の髪の乙女」はあの名手ミケランジェロを凌ぐ完成度である。「亡き王女のためのパヴァーヌ」の背筋の凍るようなやさしい音色は全ての動きが止まってしまうくらいの感極まる演奏だ。これはまさに次の世紀へ伝えたい、いや伝えてゆくべき名盤ではないだろうかと思ってしまうほどである。

インプレッションズ~ドビュッシー、ラヴェル作品集
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テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

コメント

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amazonで試聴し感動しました。
ダイナミックに弾くところも凄いけど、
「月の光」「亡き王女のためのパヴァーヌ」には参った。
心に沁みる。

こんにちは。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンは数年前に一度行きました。その時は小曽根真を聞きました。

フランク・ブラレイを生で聞こうと思えば、聞けるかもしれないんですね。

akifuyu102さんへ

気に入っていただいて大変うれしいです。
「心に沁みる」この一言が日常ではなかなか出てこないのですよね。

よんちゃんさんへ

小曽根真はJAZZピアニストの中でも頭一つ抜けた存在で、楽器のコントロールを非常にきっちりやる人ですね。
一度は行ってみたい音楽の祭典ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)。
そして一度は見てみたいブラレイのプレイです。

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