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Blues & The Abstract Truth オリバー・ネルソン ~モーダルブルースの歴史的名盤

Blues & The Abstract Truth
オリバー・ネルソン


アルトサックスや編曲者、教育者として知られるオリバー・ネルソンの歴史的名盤。邦題は「ブルースの真実」という。本作はその名の通り全曲12小節でワンシーケンスのブルース形式ばかり集められている。オリバー・ネルソンがブルースをモチーフに「どこまでモダンにアレンジができるか」といった挑戦的な内容が功を奏している。

1曲目から名曲のStolen Moments。これが非常に美しいマイナーブルースだ。「内なる燃焼」という副題をあてがってみようか、ブルースが持つ感情むきだしな部分がほどよく抑制され非常に洗練されている。しかし楽曲のもつ情念はさめておらず、どこかにこみあげてくるような情熱を感じる。ジャケットのイメージそのままの内容だ。これはブルース感丸出しのセブンスコードが基調になっているのではなく、ドリアンモードとエオリアンモードやハーモニックマイナーを行き来するモーダルなメロディー展開が楽曲のキモとなっているからであろう。「モードとは?」ということが気になった方は是非入手していただきたい。

楽曲のよさもさることながら、プレイのほうも安直な言い回しだが非常によい。さすがはフレディー・ハバード。抜群のテクニックを持ち合わせ、それが全て「歌心」へと全力投球されている。彼のトランペットにはやさしさと力強さがすべて備わっており「男意気」を感じる。エリック・ドルフィーのフルートソロは「狂気の美」というべきだろう。こんなに生々しいフルートはそう吹けるものではない。アルトやバスクラリネットでのプレイもとんがりまくっていて楽しい。オリバー・ネルソン本人のプレイもモードを意識してモダンなアプローチが光る。

リリシズムあふれるビル・エバンスのピアノ、重たいが推進力のあるポール・チェンバースのベース。流れるようなシンバルレガートのロイ・ヘインズはクリスピーなスネアアクセントがパリッとしている。

ジャケットも非常に美しく作品の世界観を表現している。本記事を書くために3回くらい連続で再生している。名盤というのは何回聴いても見ても飽きないものだと再確認させてくれる1枚だ。

Blues & The Abstract Truth (Reis) (Rstr)

■Patterns for Improvisation
オリバー・ネルソンが書いた教則本。サックスだけでなく全ての楽器に幅広く応用がきく1冊だ。ディミニッシュの使い方などは非常に参考になる。

Patterns for Improvisation

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テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

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