わんわんわんの名盤探索

わんわんわんがオススメする名盤

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アルメニアン・ダンス全曲 フェネル ~日本最高レベルの吹奏楽団が本気を出した名盤

アルメニアン・ダンス全曲
フェネル

最近はまっているのが吹奏楽だ。きっかけはある楽曲を吹奏楽アレンジにしてくださいという依頼がわんわんわんのところに舞い込んだためだ。研究材料としていろいろな吹奏楽を分析しながら聴いているうちに、あの緻密に練り上げられた演奏設計にぞっこんとはまってしまったのである。

昔からいろんな音楽を「あの楽器はいま何をしている、この楽器がこうくるからあの楽器がこうくる、この場面展開は次の場面をひきたてるためこのダイナミクスで演奏されている、この楽器とあの楽器を重ねるとこういう音がでる、この楽器はこの音域ではこういう音がする」などなど音楽を分解して紐解きながら聴く癖があるのだが、本作のクオリティーはすさまじく高く何回聴いても新しい発見がある。

本作においてはすべてがハイレベルなのである。日本でもトップレベルのブラスバンドである東京佼成ウインドオーケストラが演奏しているからということもあるのだが、東京佼成ウインドオーケストラというのがちょっとクセモノで、個々の演奏者のレベルはとてつもなくハイレベルなのだが、しばしば「時と場合によっては手を抜く」のである。

特に吹奏楽のスコア学生のための模範演奏など出版社から依頼された仕事では「うまいなぁ」と思いつつも心のどこかで「まだまだこんなものじゃないだろう」とか「おまえら手ぇぬいとるやろ」と思わざるを得ない仕上がりのものが多々ある。彼らはプロであるので仕事はキッチリこなす。リハーサルもそこそこに初見で楽譜をすらすら演奏できるレベルの人たちからさらに選抜された人たちなので演奏レベルは相当高い。

だからこそ楽譜の購入者層である中高生でも演奏できるようなレベルに演奏をセーブしているのだが、そこが演奏に表れてしまうので聴いているこちらとしても全力投球ではない演奏を全身全霊傾けて聴いていると肩透かしを食らうのである。まさに吉本新喜劇でMr.オクレ師匠が「コンニチワ~」と出てきて座員総出でズッこけるくらいの肩透かしである。

ただし本作にいおては心配無用。指揮するのはあの吹奏楽の神とまで呼ばれているフレデリック・フェネルなのである。ファンクの世界ではジェームス・ブラウンのバックバンドを務めるようなものである。だから日本でもトップレベルのブラスバンドである東京佼成ウインドオーケストラも気合が入りまくっており、それが音色やニュアンスに表れる。聴いているこちらも非常に聴きごたえがある。

本作に収録されている楽曲もアメリカの作曲家アルフレッド・リードが作曲した人気の楽曲「アルメニアンダンス」。近代的でありながらもとことなくエスニックな楽曲をフェネルの指揮に東京佼成ウインドオーケストラが「本気で演奏」した吹奏楽の大名盤ではなかろうか。酒をたしなみながら本記事を書いているのだが、感動で震えまくりである(酒補正あり)。この演奏を生で聞いたらとんでもないことになりそうだ。とにかく人生のもっと早い段階で出会いたかった非常にハイレベルな1枚である。

アルメニアン・ダンス全曲
スポンサーサイト

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

Puttin' It Together エルビン・ジョーンズ

Puttin' It Together
エルビン・ジョーンズ


エルビン・ジョーンズは不思議なドラマーである。彼のたたきだすリズムがとてつもなく不思議なのである。スローテンポなバラッドにおけるプレイがとてつもなくスリリングであったり、早いテンポでどんなに手数足数を突っ込もうが不思議とガチャガチャしていない。ゆるいリズムなのだがスピード感があるかと思えば、スピード感たっぷりのアップテンポなのにビートとビートの間にたっぷりの空間があるのだ。アート・ブレイキーの伝統的なジャズドラムスタイルを引き継ぎながらも確固たる個性があるのは独特のタイム感がそうさせるのではないだろうか。

ジャストのタイミングを基準に考えて前にビートのポイントがあるのを「前ノリ」、後ろにポイントがある場合を「後ノリ」というのだが、エルビン・ジョーンズはこのリズムのニュアンスを自由自在にコントロールできるのである。特にアフロキューバンリズムにおいてはビートのポイントがグラングランに揺れ動いているのに聴いてるこちらは体が勝手に動いてしまう。現代のポップスなどのかっちりしたタイム感になれた耳からすると彼のタイム感は相当異端なのだが、いつの間にかあのつかみどころのない「スリルと緩さが同居する」独特のタイム感に「とりこ」となってしまうのである。

本作はエルビン・ジョーンズがブルーノートレーベルに残した「ピアノ抜きトリオ」の作品。おなじみコルトレーンカルテットのベースを担当した朋友ジミー・ギャリソン、のちにチック・コリアのリターントウーフォーエバーに加入してブレイクしたリード奏者ジョー・ファレルのメロディー、エルビン・ジョーンズのドラム、この三者しかいないのに非常にカラフルでリズミックでメロディアスな演奏になっている。

ブルーノートレーベルの勢いが落ちかけた時代の作品であるため、いささか注目度は落ちるのだがエルビンのファンとしてはぜったい外せない1枚である。そんな背景があるため悲しいことに今日現在では非常に入手が困難でまさに歴史に埋もれた名盤となってしまったもったいない1枚でもある。



プッティン・イット・トゥゲザー

■「エルヴィン・ジョーンズ:ディファレント・ドラマー」&「ジャッキー・バイアード:エニシング・フォー・ジャズ」
エルビン・ジョーンズの教則的なドキュメンタリー作品。彼のメロディックなアプローチの秘密がここにある。ジャッキー・バイアードの映像も入っているいわゆる「2 in 1」もの。お得である。

「エルヴィン・ジョーンズ:ディファレント・ドラマー」&「ジャッキー・バイアード:エニシング・フォー・ジャズ」 [DVD]

【関連記事】
■Something For Lester レイ・ブラウン~ピアノトリオの名盤
■Encounter! ペッパー・アダムス ~収録メンバー良し、バリサクの名手の名盤。
■Individualism of Gil Evans Gil Evans ~ジャズのオーケストレーションへ革命をもたらした1枚
■Overseas トミー・フラナガン ~猛烈にスイングするピアノトリオの大名盤
■Coltrane's Sound ジョン・コルトレーン ~エルビンの活きの良さを味わう
■ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン ~バラッドと双璧をなす名盤
■デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン ~1曲目だけで元が取れてしまいます。
■Coltrane Play the Blues ~これを聴いたことがないひとは直ぐに聴くべし!
■Return to Forever ~フュージョンの幕開け

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

征服者~ロッキーのテーマ メイナード・ファーガソン ~あこがれのハイトーンヒッター

征服者~ロッキーのテーマ
メイナード・ファーガソン


ジャズのビッグバンドでは最高音を担当するトランぺッターのことを「ヒッター」という。なぜヒッターというのかと言うとたぶんハイノート・ヒッターの略称なのだろう。ビッグバンドの中でも最も輝かしい音色のハイトーンを出すヒッターは花形楽器のトランペットの中でも花形中の花形的存在だ。

そのヒッター連中の究極形がメイナード・ファーガソン。そのディジー・ガレスピー直系の輝かしいハイトーンにはトランペット吹きでなくてもあこがれてしまう。

本作は彼の作品の中でも最も有名な1枚である。それは誰しもが一度ならずとも耳にしたことのある「ロッキーのテーマ」、そして某クイズ番組のテーマ曲となった「スター・トレックのテーマ」が収録されているからだ。もうこの2曲だけで「元を取った」も同然である。ロッキーのテーマは否応がなしに血が騒ぐ。そしてスタートレックのテーマは「ニューヨークへジャストミート!!」と叫ばずにいられない。

参加メンバーも豪華でボブ・ジェームス(Key)、ジョージ・ベンソン(Gt)、ジョー・ファレル(Ts)、そしてドラムスはピーター・アースキン。「ロッキーのテーマ」や「スター・トレックのテーマ」で、まさかアースキンがドラムを叩いていたとはびっくりであった。

Conquistador

【関連記事】
■ダイナ・ワシントン・ウィズ・クリフォード・ブラウン ~これを聴かずしてお墓に入るなんて許されないことである
■ディジー・ガレスピー・アット・ニューポート+3 ディジー・ガレスピー ~稀代のお祭り男の大沸騰ライブ

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

月の光~ドビュッシー / ピアノ名曲集 モニク・アース ~「2つのアラベスク」柔らかな名演

月の光~ドビュッシー / ピアノ名曲集
モニク・アース


以前は嫌いであったが今は好きである。食べ物や人、本や音楽、土地や風景、季節や時代、自分の価値観の変化がそうさせるのだがこれは多々あることだ。以前はクラシックのクの字ですら目もくれなかったのだが今では初心者なりに楽しめるようになってきた自分がその例である。

ドビュッシーのピアノ作品「2つのアラベスク」がふと聴きたくなりいろいろ手持ちのCDを探ったところ本作のことが急に気になりだした。久しぶりに聴いてみるとこれが滅法良いのである。以前の記事で本作のことを「迷盤」扱いとしたのだがそれはとんだ間違いであった。

本作の「2つのアラベスク」は絶品。アースの柔らかくて丸っこいピアノタッチがひらひらと舞う花びらのようなフレーズによく似合うのである。静かにスーッと心の中に入ってくる名演である。「2つのアラベスク」のほかに「ベルガマスク組曲 月の光」や「亜麻色の髪の乙女」などドビュッシーの有名どころが一通り収録されておりお得でもある。

録音が古いせいなのだろうかマイクの立て方が杜撰なのだろうか速いパッセージやリズミックな部分になると「ピアノの音の芯」に「箱が鳴っている感覚」とは別の残響がまとわりついてピアノが持つ音の鋭さがそがれてしまっているのが残念で仕方がない。おそらくそれが本作のことを以前「迷盤」扱いとしてしまった理由だろう。ピンとこなかったら次曲ボタンを押せばよい、それだけのことであった。

月の光 ~ドビュッシー / ピアノ名曲集
【関連記事】
■ドビュッシー:前奏曲集 第1巻、映像第1集、第2集 ~完璧なピアノ演奏
■ドビュッシー:ピアノ作品集 ワイセンベルク(P)~エサ箱の中の大名盤
■ラヴェル:ピアノ作品全集 アース ~ラヴェルピアノ作品集の入門盤にして名盤
■月の光 冨田勲 ~世界のTOMITAの始まりである歴史的大名盤
■ドビュッシー:ピアノ作品全集 ベロフ(P) ~ドビュッシーピアノ作品集のマストアイテム
■インプレッションズ~ドビュッシー、ラヴェル作品集 フランク・ブラレイ(P) ~心震わすピアノの音色

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

 | ホーム | 

FC2Ad

プロフィール

わんx3

Author:わんx3
わんわんわんの名盤探索へようこそ!世の中の大名盤はもちろんのこと隠れ名盤も紹介いたします。

興味があったら即購入できるようAmazonのリンクも貼り付けておきました。

FC2 Blog Ranking

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
■クラシック 未分類 (77)
クラシックピアノ (37)
器楽曲 (7)
クラシック 吹奏楽 (2)
■ジャズ 未分類 (257)
ジャズピアノ (63)
ジャズトランペット (11)
ジャズサックス (38)
ジャズギター (15)
ジャズボーカル (43)
ジャズドラム (16)
ジャズベース (10)
ジャズその他 (12)
ビッグバンド (18)
コンテンポラリー (21)
ラテンなど (10)
■ポップス 未分類 (43)
ファンク・ソウルR&B (17)
ロック (5)
Jポップ (13)
■その他身辺連絡など (31)
練習台自作 (16)

RSSリンクの表示

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
音楽
2448位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
227位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。