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Montreux Alexander モンティ・アレキサンダー ~とにかくハッピー極上のライブ

Montreux Alexander
モンティ・アレキサンダー

オスカー・ピーターソンと並んでジャズ界のバカテクピアニストとして例えられる彼だが、それもそのはず10代のころよりオスカー・ピーターソンより後継者と名指しされたという逸話がある。彼のピアノはピーターソン同様底抜けに明るい。そして底抜けに猛烈なテクニシャン。その技量はストレートアヘッドなジャズからレゲエまでジャンルを選ばない。

本作は1976年に行われたモントリオールジャズフェスティバルにてのライブ録音。アルバムのタイトルが「モントリオール・アレキサンダー」となっているが、これはモンティー・アレキサンダーとモントリオールをかけたものだろう。名手ジョン・クレイトン(B)とジェフ・ハミルトン(Dr)とのピアノトリオだ。

内容はもちろん極上にドライブするサウンド。この3人がそろえばハズレはありえない。オープニングから最終曲ヨドバシカメラの歌の元ネタでおなじみの「リパブリック賛歌」まで、正にハッピーの極み。「サテンドール」や「ワークソング」などの手垢がついたジャズスタンダードもこの人たちの手にかかれば極上のエンターテイメント。満場一致の割れんばかりの拍手で惜しまれつつもステージが終了する。

バシバシとキメだらけの複雑なアレンジをいとも簡単に、そしてとても楽しそうに演奏している様子が音源越しにわかるのだ。ハッピーな演奏を聴いてると、いつのまにかこちらまでハッピーになっていた。

曲目リスト
1. Nite Mist Blues
2. Feelings
3. Satin Doll
4. Work Song
5. Drown In My Own Tears
6. Battle Hymn Of The Republic


Montreux Alexander

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Mo Roots メイシオ・パーカー ~メイシオ流のJAZZアルバム

Mo Roots
メイシオ・パーカー

泣く子も黙るファンクの神JBことジェームス・ブラウンの右腕であるメイシオ・パーカーが自らのルーツであるジャズやソウルの音楽をカバーしたアルバムだ。マービン・ゲイやオーティス・レディング、レイ・チャールズ、ホレス・シルバー、ライオネル・ハンプトンなどの楽曲からの選曲であるが、メイシオがジャズものを演奏している珍しいアルバムだ。1991年のリリース。

たった5音のペンタトニックスケール(ヨナヌキ音階)だけで、これほどまで表情豊でリズム感抜群に歌う。知らぬ間に「耳を奪われる」というのが彼のサックスに潜む魔力なのだろう。変え指による微妙なピッチの変化するトレモロのような奏法や「プギョー!」と一発カマすグロウトーンやフラジオなど小技も効いており実にかっこよい。

もちろんJBの門下生ピー・ウィー・エリス(Ts)とフレッド・ウエスリー(Tb)も参加。ジャコ・パストリアスが散々演奏してきた名曲「チキン」がこの3人参加で聞けるのはありがたい。ジャズドラムの変人ビル・スチュワートがここではカッチリとタイトなファンクグルーブを叩いているのが意外である。

曲目リスト
1. Hallelujah, I Love Her So
2. Chicken
3. Let's Get It On
4. Hamp's Boogie Woogie
5. Fa Fa Fa (Sad Song)
6. Jack's Back
7. Sister Sadie
8. Daddy's Home
9. Down By The Riverside
10. Southwick

Mo Roots

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ミンガス・アット・カーネギー・ホール チャーリー・ミンガス ~舞台も客席も興奮の坩堝

ミンガス・アット・カーネギー・ホール
チャーリー・ミンガス


本作には苦い思い出がある。「ジャズのCDは出会ったところ勝負」というのだがCDショップ(中古CDショップ)で棚から出しては戻し出しては戻し…。ジャズディスクガイドの類をみて勇気をもらうものの店頭へ行くと他のCDを買ってしまう。幾たびもそれを繰り返すうちに、そのCDはいつの間にか棚からなくなり、誰かが手放す次の入荷まで待たなければならなかった。各所で名盤と騒がれつつも入手に手間取ったのは収録曲がたったの2曲であったことが理由であったからだ。

本作は1974年カーネギーホールにて行われたライブ録音。収録メンバーはミンガスバンド史上最強の面々。チャールス・ミンガス(b)、ジョージ・アダムス(ts)、ハミエット・ブルイエット(bs)、ジョン・ファディス(tp)、ジョン・ハンディ(as, ts)、ローランド・カーク(ts,stritch)、チャールズ・マクファーソン(as)、ドン・ピューレン(p)、ダニー・リッチモンド(ds)。

1曲目の「C Jam Blues」からミンガスのベースがゴムマリのようにスイングする。この人に対しては気難しい音楽家というイメージが付きまとうのだが、実をいうと優れたベースプレイヤーなのである。彼のベースはグイグイとバンドを引っ張ってゆく。何事も無いようなジャズブルースでもミンガスがベースを弾くと鬼のようなグルーブが生まれる。24分もの間上記のメンバーによるソロ回しがこれまた強烈。特にローランド・カークにいたっては一人ブラスアンサンブル。エンディングにて循環呼吸が炸裂する。ついで2曲目の「Perdido」もむさくるしいくらい盛り上がる21分にもおよぶ大ブロウ大会。ミンガスの図太い音色のベースは演奏者も聴いてる人も鼓舞をする。舞台も客席も興奮の坩堝である。

気がつくとあっという間の45分。たった2曲なのにこの充実感。手に入れた今だからいえることだが何故もっと早く入手しなかったのだろうとやりきれない思いがこみあげてくる。いまさらながらも収録曲の少なさからコストパフォーマンスを気にしたケチな自分を恨む。

ミンガス・アット・カーネギー・ホール

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ちょっと出張にいってきます

こんばんわ。わんわんわんです。
ちょっと北海道へ出張へ行ってきます。

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ディジー・ガレスピー・アット・ニューポート+3 ディジー・ガレスピー ~稀代のお祭り男の大沸騰ライブ

ディジー・ガレスピー・アット・ニューポート+3
ディジー・ガレスピー


ディジー・ガレスピーといえばあの曲がったトランペットを吹くとにかく陽気なメガネのおっさん。口いっぱいに食べ物を詰め込んだリスのように頬を膨らませて曲がったトランペットを吹く姿は誰しも一度はイラストや写真などで目にしたことがあるのではないだろうか。しかしチャーリー・パーカーなどとビバップをつくりあげた人物として知名度はあるものの、思いのほかディジーの作品はとっさに出てこない。それはディジーはスタジオにこもってアルバムを作る芸術家タイプではなく、観客を目の前にして会場を興奮の渦を巻き起こす劇場型の人だからであるからだろう。

本作は1957年の夏真っ盛りアメリカはロードアイランド州ニューポートにて行われたニューポートジャズフェスティバルにて行われたライブ録音で、1曲目「ディジーズ・ブルース」からラストの「チュニジアの夜」までエネルギー爆発の一枚。ディジーが率いるビッグバンドがありえないほどのテンションで緩急交えながら最後まで観客を大いに巻き込みつつ突っ走るのである。

ブリリアントな音色の超ハイテクなトランペットはもちろんのこと、お客が喜ぶならば司会や歌声を披露するサービス精神。そして観客の反応をダイレクトに感じ取り、それを自分たちのパフォーマンスに還元し観客へまた戻す。それはまるで自らのもち技で確実に劇場を爆笑の渦を巻き起こす吉本新喜劇の重鎮である竜爺こと井上竜夫師匠のように「劇場仕込の芸人」さながらのパフォーマンスだ。

リー・モーガンやウイントン・ケリーなどサポートメンバーも超豪華。涙あり笑いあり充実の内容でファンキーなところは徹底してファンキー、そして涙ホロホロなところは徹底して切ない。半世紀以上前の音源なのだが劇場型お祭り男が巻き起こす興奮の渦はスピーカーを通じても十分に伝わってくる。まさに会場も演奏者も観客も全て良しである「3良し」アルバムである。手に入りにくくなる前に何とか入手しておきたい名盤である。

曲目リスト
1. ディジーズ・ブルース
2. スクール・デイズ
3. ドゥードリン
4. マンテカ・テーマ
5. アイ・リメンバー・クリフォード
6. クール・ブリーズ
7. ゾディアック組曲 (ボーナス・トラック)
8. キャリオカ (ボーナス・トラック)
9. チュニジアの夜 (ボーナス・トラック)

ディジー・ガレスピー・アット・ニューポート+3

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Led Zeppelin II レッド・ツェッペリン ~ハードロックの金字塔

Led Zeppelin II
レッド・ツェッペリン

久しぶりにハードロックが聴きたくなり本作をチョイス。早速1曲目の「Whole lotta love(胸いっぱいの愛を)」から楽しくてしょうがない。さすがは「ハードロックの金字塔」とも呼ばれる本作だけあってツェッペリンファンの中でも「聖なる館」と並んで本作を推す声が多いのも反論の余地が無い。

本作はギタリストにとって名リフの宝庫でもありハードロックの醍醐味である重厚なユニゾンプレイ、そしてジミー・ペイジの生々しいブルースギターが炸裂するのだが、注目したいのはベースのジョン・ポールジョーンズ(以下愛称のジョンジー)が非常にいい仕事をしていることである。

フェンダージャズベースから繰り出される低音フレーズは最高にファンキーなのだが、グリッサンドやビブラートやチョーキングなどのと細かいピッチコントロールや時折入る開放弦の効果的な使われ方、ハードロックであるにもかかわらず繊細なタッチ(エレキベースはアンプ増幅しているのでウッドベースのように力強くひいては楽器の持ち味が半減してしまう)による指先から繰り出される艶かしいフレーズの強弱、音の切り方やとめ方は実にファンキー。繊細でファンキーなベースラインからジョンジーがモータウンの名ベーシストであるジェームス・ジェマーソンをとても敬愛していることがわかる。

そしてドラムファンにとって有名なジョン・ボーナム(以下愛称のボンゾ)のドラムソロがフューチャーされた「Moby dick」。ボンゾはスティックをおいて素手でドラムをたたく。往年のジャズドラマーであるジョー・ジョーンズも得意とした技である。彼のドラミングはパワーばかりが取りざたされるのだが、実際に映像でみるとそんなに力いっぱいたたいてはいない。それはドラムのチューニングが上手にできているので力いっぱいたたかなくても楽器が鳴るのである。

楽曲により音作りがばらばらなのが残念なのだが内容がそれ以上に素晴らしい。1曲目からあっという間の最終曲、さすがは「ハードロックの金字塔」である。

Led Zeppelin II

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