わんわんわんの名盤探索

わんわんわんがオススメする名盤

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フランク、ドビュッシー、ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ シュロモ・ミンツ(Vn) ~「運命の1枚」

フランク、ドビュッシー、ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
シュロモ・ミンツ(Vn)


あと数百円で駐車場のスタンプカードがもらえる。お目当ての商品と合算し規定の金額に達すれば特典がうけられるということがよくある。そんな状況で非常にありがたい存在なのがレジ周りに仕組まれたガムや消しゴムなどの低単価商品。ちょっとしたものでも端数調整になる。

本作はたまたま端数調整のためエサバコ(バーゲン品)のなかから引っ張り出してきたもので、なぜこれを選んだのか明確な記憶がない。たぶんラヴェルやドビュッシーなどのフランスものが入っており、よく見かける1枚だからなのだろう。ところが一旦聴き始めるとあまりにも素晴らしいため、そんな斜に構えた態度をとっている余裕もなくなっていた。

本作が吹き込まれたのは1985年。若き日のシュロモ・ミンツ(Vn)とイェフム・ブロンフマン(p)はフランク、ドビュッシー、ラヴェルのバイオリンソナタを収録する。とくにミンツは一音弾くだけで周りの空気をガラリと変えてしまうほどの只者ならぬバイオリンの技術と表現力。暖かくて美しく生々しいその音色。どんな難曲であろうとも楽々と弾きこなすので学者たちの間でしばしば論争が起こるくらいだったそうだ。

ミンツが自由に空間を飛びまわるのに対し、フランク、ドビュッシー、ラヴェルそれぞれの作曲者がもつ色彩感をささえるブロンフマンのピアノも玉のような音色が美しい。現代音楽のように高度な曲想だがこの二人なので最後の最後までそれぞれの作曲者の色彩感を活かし徹底して美しいのだ。

入手の動機はいたって不純なのだが本当に美しいものを目の当たりにすると人間は動けなくなるのだということを再確認した最近のヘビーローテーションな「運命の1枚」だ。

フランク、ドビュッシー、ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ

【関連記事】
■ラヴェル:ピアノ三重奏 ルノー・カピュソン(Vn),ゴーティエ・カピュソン(Vc),フランク・ブラレイ(P)~雅を感じる三重奏
■ラヴェル、ドビュッシー&フォーレ:ピアノ三重奏曲 トリオ・フォントネ ~フランス音楽愛好家ならばマストアイテムの名盤
スポンサーサイト

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

サド・ジョーンズ・メル・ルイス・オーケストラ Basle, 1969 ~半世紀たった現在でも語り継がれる名盤

サド・ジョーンズ・メル・ルイス・オーケストラ
Basle, 1969


サド・ジョーンズ・メル・ルイス・オーケストラ、通称サドメルはトランペッターのサド・ジョーンズとドラマーのメル・ルイスによって1965年に結成。ジャズビッグバンドの中でもカウント・ベイシーなどの伝統的なサウンドを踏襲しつつも伝統的な枠には収まらない「ツウ好み」なモダンさがミュージシャンの間で特に人気があり、現在もなお「Vanguard Jazz Orchestra」としてニューヨークにてそのサウンドは引き継がれている。

サドメルの特徴はなんと言っても「静と動の二面性サウンド」である。ちょっとメカニカルでモダンなフレーズが音の束になって、メル・ルイス(Dr)のグルーブにのってスイングしまくる痛快でキンキンな典型的ビッグバンドサウンド。そして、サド・ジョーンズのフリューゲルホーンがトロンボーンやフルートなどのモダンなサウンドに乗って甘くメロウにささやくバラード。メンバーの一人ひとりがリーダーであってもおかしくないくらいの技量をもった遊び心あふれる個性的な名手たちが束になっているので、サウンド的に旨みがぎっしり詰まっており不味いわけがない。

本作は1969年にスイスのFMラジオ局Radio Swissにて行われたライブの放送用音源。Radio Swissはジャズやブルース、ソウルなど黒人音楽を放送しており、ジャズファンの中では超穴場的な存在だそうである。しかも収録してすぐリリースはされておらず27年もの間穴場ラジオ局の倉庫に眠っていた秘蔵音源で、超がつくほどの掘り出し物なのである。

今から半世紀ほど経過した今でもその収録時に居合わせた観客の興奮、感動はさめやまないといっても過言ではないサドメル屈指の名盤とも言われておりその内容は極めて秀逸。ライブ収録ということもあって多少焦点がぼけたオフマイク気味の箇所もあるのだが、そのハンディキャップを乗り越えるだけの名手たちが束になって作り上げるバンドの一体感・固唾を呑んで演奏を見守る観客の緊張と興奮・ちょうどよい広さの会場の雰囲気が伝わってくる「3良しアルバム」なのだ。録音さえよければ「4良しアルバム」となっていたことは間違いない。

リーダーであるドラムのメル・ルイスを始めピアノの名手ローランド・ハナ、ベースのリチャード・デイビスなどの強力なリズムセクション。ペッパー・アダムス(Bsax)やジョー・ヘンダーソン(Ts)などなど、サドメル絶頂期の強力なメンバーがクレジットには名を連ねているのも人気の名盤である理由の一つ。ちなみにオリジナルリリースではないのだが本作は「Live on Tour Switzerland」というタイトルでも出まわっている。

Basle, 1969 (Swiss Radio Days Jazz Series Volume 4)

■Thad Jones - Mel Lewis Orchestra, Basle 1969
AmazonにてMP3配信にての販売もある。

The Thad Jones - Mel Lewis Orchestra, Basle 1969 / Swiss Radio Days, Jazz Series Vol.4

■Live on Tour Switzerland
上記でも触れているがオリジナルではないものの同様の内容のアルバム。

Live on Tour Switzerland

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

ちょっと忙しくなりました

こんばんわ。わんわんわんです。
ちょっと忙しくなりましたので更新が遅くなります。
しばしお待ちを。

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

DEVOTION スターダストレビュー ~探してでも手に入れたい「アカペラ」ものの1枚

DEVOTION
スターダストレビュー


J-POPのグループの中でもその実力の高さから根強いファンがいるスターダストレビュー。彼らのアルバムの中でも特に「アカペラアルバム」として秀逸な内容で一目おかれているのが本作だ。厳密に言うと伴奏楽器が若干使用されているので完全な意味での「アカペラ」ではないのだが、通称「アカペラアルバム」とされている。

メインボーカルをつとめる根本要氏の丁寧な発声、シンガーズ・アンリミテッドを彷彿させる見事なコーラスワークス。そして遊び心のあるコーラスアレンジ。彼らはこのカラフルなコーラスワークをボーカリーズでもアカペラでもなく「ボイス・オーケストレーション」と呼ぶ。

「ダニーボーイ」やビートルズの美メロナンバー「IN MY LIFE」、などなど古今東西の名曲をチョイスするところに選曲の妙がキラリと光る。彼らの代表曲「シュガーはお年頃」のボイスオーケストレーション版のなんと楽しいこと。「マシュ・ケ・ナダ」のアグレッシブな遊び心。中でも竹内まりやの「元気を出して」は根本のハイトーンボイスの良さも手伝い破壊力が抜群だ。これを聴くととてもうれしくなる今日この頃である。

曲目リスト
1. ダニー・ボーイ
2. IN MY LIFE
3. 雨にぬれても (RAINDROPS KEEP FALLIN’ ON MY HEAD)
4. マシュ・ケ・ナダ (MAS QUE NADA)
5. 星に願いを (WHEN YOU WISH UPON A STAR)
6. 元気を出して
7. シュガーはお年頃
8. 不思議なチ・カ・ラ
9. Beautiful Dreamer
10. SILENT NIGHT|WHITE CHRISTMAS
11. ジャスミン
12. HAPPY X’MAS (WAR IS OVER)
13. ダニー・ボーイ (Solo Version)
14. 故郷 (Bonus Track)
15. 大きな古時計 (Bonus Track)
16. 夏の思い出 (Bonus Track)


DEVOTION

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

Sonny Stitt Bud Powell & JJ Johnson ソニー・スティット ~音楽が生まれる瞬間はビバップそのもの!

Sonny Stitt Bud Powell & JJ Johnson
ソニー・スティット

CDをプレイヤーに乗せて再生ボタンを押した瞬間から、スリリングでありながら余裕たっぷりの奇才バド・パウエルの超アップテンポのピアノイントロに心をさらわれる。ピアニストでなくてもこのヒラメキが音に変わる瞬間に完全にノックアウトだ。音楽がドライブする、グルーブするというのは正にこのことを言うといっても大げさではない。

奇才バド・パウエルは持病の精神疾患のためムラが激しいといわれるが、本作における彼のプレイはこの世のものとは思えないほど冴え渡っており「神懸かっている」という言葉が非常にしっくりくる。数ある彼の録音の中で本作を彼のベストプレイと位置づける人も多い。

対するはフロントを務めるソニー・スティット。彼のテナーはバド・パウエル怒涛のビバップに気圧されることなく次々とメロディーがあふれてとまらない。そしてご存知ビバップを代表する超絶テクニシャン、なんというタンギング!リップスラー!JJジョンソン(Tb)も同様次から次へとフレーズがあふれ出てくる。マックス・ローチ(Dr)とカーリー・ラッセル(B)の堅実でありながらもゴムマリのようにスイングしまくるリズムサポートもすばらしい。

「音楽が生まれる瞬間」がこんなにスリリングなのかということを改めてビバップが教えてくれる最高の一枚だ。一見すると地味なジャケットなのだがよく見るとものすごくカワイイのも好ポイント。「ビバップのスリル=音楽が生まれる瞬間」を味わう世紀の名盤である。


Sonny Stitt Bud Powell & Jj Johnson

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

バッハ:無伴奏チェロ組曲 ミッシャ・マイスキー(Vc) ~「オレ流バッハ」の名盤

バッハ:無伴奏チェロ組曲
ミッシャ・マイスキー(Vc)


マイスキーは世界的に大活躍しているチェリスト。旧ソビエト連邦に生まれ幼少のころよりチェロの腕は数々のコンクールにて輝かしい功績を残しているという。若くして世界的なチェロ奏者であるロストロポーヴィチに才能を認められ、自宅に招かれて直接指導を受けるほどである。

本作はマイスキーが世界的チェロ奏者となるきっかけとなった作品だ。数あるバッハ無伴奏チェロ組曲の中で最もドラマティックでロマンティック、そして繊細でいてダイナミックな一枚であろう。ロストロポーヴィチのものを端正で標準的なバッハとすれば、彼のものはスリリングなバッハとでもいえようか。

まるで自分の曲のように緩急自在にチェロ一本でバッハの世界を組み立てて行くのである。聴いているこちらは曲が生まれる瞬間に立ち会ったようなスリルすら感じざるを得ないほどである。このスリリングな解釈が「自分勝手なバッハ」などなど賛否両論を呼んでいるようだが、彼にとって幼少のころより傾倒していたバッハは完全に同化しており音楽を表現するためのモチーフの一つなのである。

マイスキーは一時期ソビエト連邦より政治犯として投獄され、人生の全てともいうべきチェロから完全にたたれたこともあるそうだ。「音楽に飢えていた。チェロを弾きたくて弾きたくて、気が狂いそうだった。人生がこんなにも辛いことは後にも先にもなかったんだ。思う存分にチェロを弾きたい。毎日毎日収容所の中でそのことだけを考えていたんだ。」とこのときを振り返る。

チェロを弾く喜びを誰よりも知っているからこそバッハと同じ視点でバッハを演奏できるのではないかと思わずにいられない。彼のバッハは「自分勝手なバッハ」では決してなく、よい意味で「オレ流バッハ」なのである。

世界的にブレイクした本作はいろんなバリエーションが存在しており、全曲のなかから一部を抜粋したものだとか様々である。わんわんわんが所有するものはドイツのグラモフォンレーベルで3枚組みだ。3枚のうち1枚がデータCDとなっており、彼によるバッハ無伴奏チェロ組曲全曲分の手書きの楽譜が収められているのである。これがまた録音と同様に非常に個性的でしかも美しい楽譜なのである。

バッハ:無伴奏チェロ組曲

■バッハ無伴奏チェロ組曲
こちらはロストロポーヴィチのバッハ無伴奏チェロ組曲だ。彼の演奏はどこまでも楽譜に忠実で端正であり美しい。バッハ無伴奏チェロ組曲のリファレンス盤である。

バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

 | ホーム | 

FC2Ad

プロフィール

わんx3

Author:わんx3
わんわんわんの名盤探索へようこそ!世の中の大名盤はもちろんのこと隠れ名盤も紹介いたします。

興味があったら即購入できるようAmazonのリンクも貼り付けておきました。

FC2 Blog Ranking

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (1)
■クラシック 未分類 (77)
クラシックピアノ (37)
器楽曲 (7)
クラシック 吹奏楽 (2)
■ジャズ 未分類 (257)
ジャズピアノ (63)
ジャズトランペット (11)
ジャズサックス (38)
ジャズギター (15)
ジャズボーカル (43)
ジャズドラム (16)
ジャズベース (10)
ジャズその他 (12)
ビッグバンド (18)
コンテンポラリー (21)
ラテンなど (10)
■ポップス 未分類 (43)
ファンク・ソウルR&B (17)
ロック (5)
Jポップ (13)
■その他身辺連絡など (31)
練習台自作 (16)

RSSリンクの表示

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
音楽
2481位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
236位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。