わんわんわんの名盤探索

わんわんわんがオススメする名盤

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Raw Jazz Hanjin ~香港のポップスターがジャズをうたう。これはすごい!

Raw Jazz
Hanjin


陳奐仁~Hanjin Tan。シンガポールの華僑に生まれ香港にてミュージシャンとしてデビュー。彼は歌手・ラッパー・ソングライター・作詞家・ギタリスト・ピアニスト・アレンジャー・プロデューサー・俳優・テレビ司会者…などなどさまざまな顔をもっており、いうなれば超がつくほどの売れっ子「マルチタレント」である。作詞作曲家としては異例のスピードにて作品を作り上げることが有名で1ヶ月で約20曲もの楽曲を完成させるという才能の持ち主だ。

本作は彼が始めてジャズを歌うことにチャレンジした、いわゆるジャズデビュー作である。ナット・キング・コールの名唱で知られるSweet Lorraineから始まりアントニオ・カルロス・ジョビンのWaveや歌詞をのせたチック・コリアのスペインと最後まで一気に聴きとおせてしまう。ピアノとギター、エレキベースによるドラムレスピアノトリオにあわせて数々のスタンダード曲を歌うのだが、彼の並外れた歌唱力による歌、そしてスキャットや口トランペットが炸裂する。

普段ポップスを歌っている彼にとってはジャズを歌うことは少々チャレンジの意味もあったそうだが、これが諸方面から高い評価を受けたそうである。本作はまだ手に入るのだろうか、入手困難になる前にぜひ手に入れておきたい名盤である。

Raw Jazz
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プーランク:牝鹿ほか プレートル(Cond) フランス音楽院管弦楽団 ~20世紀フランス物の名盤

プーランク:牝鹿、デュティーユ:狼、ミヨー:世界の創造
プレートル(Cond) フランス音楽院管弦楽団


フランス近代音楽を紐解くうえで欠かせない存在といえば20世紀初頭に活躍したいわゆる「フランス6人組」である。ダリウス・ミヨー、アルテュール・オネゲルを中心としてルイ・デュレ、フランシス・プーランク、ジェルメーヌ・タイユフェール 、ジョルジュ・オーリックなど、第一次世界大戦中から1920年代にかけてパリに集結した若手フランス作曲家の集団だ。本作はフランス6人組をおさえるならばマストアイテムである。

プーランクは1899年生まれ20世紀を代表する「フランス6人組」のうちの一人。ジャズ界でいうとデューク・エリントンと同い年にあたる。彼の楽曲は折り目正しい豊かで華やかなメロディーに見られる古典音楽のよさ、そして冒険的なハーモニーアプローチの近代音楽のよさ。古典近代とそれぞれのよいエッセンスが程よく混ざり合っている。近代の立場から古典音楽を見つめなおす視点から音楽が進化しているダイナミズムも感じ取れる。

また「フランス6人組」の一人であるダリウス・ミヨーの名作「世界の創造」が収録されているのも見逃せない。ミヨーはジャズの影響を強く受けており、クラシックでは珍しいサクソフォンやドラムセット(もちろん現代のドラムセットとは違うのだが)など新しい楽器の導入を試みるといった大変好奇心の強い作曲家である。ややガチャガチャした印象はあるものの、これまでにない新しい響きが特徴的で聴くほうとしても大変興味深い。

アンリ・デュティユーはフランス6人組からすると一回り若くラヴェル、ドビュッシー、ルーセルなどの19世紀近代フランス音楽のよさを継承する作曲家である。フランス近代音楽特有の色鮮やかなオーケストレーション、叙情性あふれるハーモニーが特徴でラヴェルのオーケストラが好きならば、その完成度の高さに感激すること請け合いである。

本作は1961年という収録時期にもかかわらず非常に粒立ちはっきりした録音ということもあってプレートルが指揮するパリ管の前身であるオケの演奏が生き生きと収められている。特にプーランクのバレエ組曲「牡鹿」の決定版ファーストチョイス盤とされており、フランス音楽ファンに迷わずオススメできる安心の1枚だ。Amazonにて非常に安価にて入手できるのでお買い得である。

牝鹿-バレエ音楽作品集

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ライヴ・イン・トーキョー マリーナ・ショウ ~本物のディーバー、マリーナ・ショウ日本発の名盤

ライヴ・イン・トーキョー
マリーナ・ショウ


マリーナ・ショウといえば以前このブログで取り上げた「Who Is This Bich Anyway」があまりにも伝説的である。「Who Is~」におけるパフォーマンスはっ彼女をジャズシンガーという狭いカテゴリーに閉じ込めておくにはあまりにももったいない神がかり的なかっこよさがある。収録メンバーもデビット・Tウオーカーやチャック・レイニーをはじめ当時のトップミュージシャンを終結した、それはそれは豪華な仕上がりの1枚であった。

本作は2002年東京にて行われた彼女のライブだ。ピアノトリオをバックにジャズ~R&B~ブルースなどジャンルを縦横無尽に行き来する。ジャジーでコンテンポラリーなリズムに乗せた彼女の名歌唱「Feel Like Makin' Love」、おしゃれなシャッフル「Ooh,Wee」からジャズのスタンダードチューン「What A Difference A Day Made」、ビル・エバンスやトニー・ベネットが好んで演奏した「My Foolish Heart」カウント・ベイシーのコーナーポケットに歌詞を載せた歌など収録曲もコンテンポラリーなハーフタイムシャッフルからドがつくようなジャズチューンまで収録されており、このあたりも実に彼女らしいステージ構成だ。

コンテンポラリーな楽曲はうまいのだがジャズはからっきしだめだという歌い手、その逆でファンクのようなノリに乗り切れずグルーブしない歌手もいる中、彼女はどんな楽曲であっても確実にグルーブし楽曲を選ばない本物の歌い手なのである。日本発の世界に誇るツウな1枚である。

ライヴ・イン・トーキョー(紙ジャケット仕様)

■Who Is This Bich,Anyway? マリーナ・ショウ
これが現在聴いても全く古さを感じさせることのないジャズ~R&Bなどジャンルをまたがる不屈の名盤。サザンオールスターズの「いとしのエリー」の元ネタが収録されていることでも有名。


フー・イズ・ジス・ビッチ、エニウェイ

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フォーレ:ピアノ名曲集 ユボー(P) ~近代フランス音楽の礎、フォーレのピアニズムがあふれる名盤

フォーレ:ピアノ名曲集
ユボー(P)


フォーレは19世紀から20世紀の始まりまで活躍したフランスの作曲家である。世代的にはドビュッシーやラヴェルよりもちょっと先輩にあたるのだろうか。ちょうどそのころの日本ではちょんまげがとれて文明開化と息巻いていた幕末~明治のころである。

この人のピアノ曲がよいのである。華美で音楽史上に残る特徴のある楽曲ではないのだが、そこにはなんというか古さと新しさが溶け合った独特の素朴な響きがある。程よくトラディッショナルで程よくモダンで、程よく土俗的で程よく高貴である。

フォーレを紐解けば「古典音楽からドビュッシー、ラヴェルなどの近代音楽へ、19世紀と20世紀をつなぐ役割を果たしている。」とあるのだが、その音楽性に照らし合わせれば時代と時代の架け橋となって後世の音楽家たちに十分なインスピレーションを与えたということに深く納得がゆく。

本作はそんなフォーレのピアノ曲をパリ音楽院の教授でもあった名手ユボーが、シンプルで美しいピアニズムを聴かせてくれる名盤。フォーレのピアノ曲を聴くのならばこの1枚で決定である。

フォーレ:ピアノ名曲集

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Encounter! ペッパー・アダムス ~収録メンバー良し、バリサクの名手の名盤。

Encounter!
ペッパー・アダムス

本作はバリトンサックス奏者のペッパー・アダムスがリーダーをつとめる作品で、彼のオススメ作品として本作を真っ先に取り上げるかたも非常に多い。のっけからエルビン・ジョーンズ(Dr)とペッパー・アダムス(Bs)の弩迫力バトルが繰り広げられる。大いに暴れるエルビンジョーンズはミュートをはずし胴鳴りを生かしたバスドラムをドスンドスンとキメる。それに応えるようペッパー・アダムスのゴリゴリブリブリしたバリトンサックスが堪能できる。

途中のソロ回しのエルビン・ジョーンズがくり出すリニアフレーズのドラムソロも最高にかっこいいのだが、極めつけはふわふわしているようで芯のあるシンバルレガートだ。一聴するだけでエルビンだ!となんだかうれしくなってしまう不思議なタイム感のレガートだ。このふわふわ感がロン・カーターのモーダルなアプローチのベースラインとよくマッチする。

メンバーも豪華でピアノは伴奏の名手トミー・フラナガン。抜群の安定感だ。さらにズート・シムズの参加もうれしいボーナスだ。とにかくこの人のテナーはよく歌い、2曲目のバラッドでは至高の仕上がりだ。キュッと聴くもののハートをさらってゆくのである。ペッパー・アダムスもゴリゴリしたバリトンだけでなく、ここではバリトンサックスの中低音は独特の柔らかさを生かした幅のあるプレイを聴かせる。

さらにはペッパー・アダムスを大フューチャーした6曲目のバラッド。なかなか主役にはなることが少ない楽器なのだが、ここでは完全に主役だ。トミフラ(トミー・フラナガン)のバッキングに導かれて次々とフレーズがあふれ出てくる様がすばらしい。


Encounter

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Soul on Top ジェームス・ブラウン ~これぞファンクなビッグバンドサウンド。

Soul on Top
ジェームス・ブラウン

本作は泣く子も黙るソウルの神様ジェームス・ブラウンがビッグバンドをバックにスタンダードジャズを歌った知る人ぞしる名盤である。ありそうでなかった奇跡の1枚とも言うべきだろうか。

これまた面子が豪華で演奏を担当するバンドはドラムのルイ・ベルソンが率いるルイ・ベルソン・ビッグバンド。バンドアレンジはオリバー・ネルソンが担当。サクソフォンにはジェームス・ブラウンの大番頭メイシオ・パーカーはもちろんのこと、アーニー・ワッツ(As)やバディー・コレット(Ts)などが参加。

大編成が相手であってもジェームス・ブラウンの歌唱力というか声の力強さは決してかすむことはなく、シャウトのすばらしさは唯一無二のファンキーさである。ゴリゴリ押すだけが彼のスタイルではなく、スタンダードのバラッドチューンもやさしく、しかも存在感たっぷり朗々とファンキーに歌い上げる。しかもバンドの引っ張り方を心得ているのでエンターテイメント性は抜群だ。

ジャズベースの巨匠レイ・ブラウンがウッドベースではなくエレキベースを弾いているのもちょっとしたボーナスだ。ここではジェームス・ジェマーソンばりの最高にファンキーなベースラインを弾いている。ジェマーソンもウッドベース出身なのでエレキベースはウッドベース式の運指だったそうだ。多少は意識していたのかもしれないが運指がウッドベース式だと似通ったフレーズになるのが不思議なところだ。



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ドビュッシー:交響詩「海」 ミンシュ(Cond)、クリーヴランド管弦楽団 ~「稀代の爆演王」ミンシュが描く雄大な自然

ドビュッシー:交響詩「海」
ミンシュ(Cond)、クリーヴランド管弦楽団


先日富士山が世界遺産に登録され「日本の象徴富士山」から「世界の宝富士山」となった。古来より日本人が大切にしてきたものが人類の宝として世界中の人々に迎えられたことを非常に誇りに思うこのごろである。

ドビュッシーは大の海好きでもし自分が音楽家になっていなかったのならば船乗りになっていただろうという。また当時のフランスの芸術家たちの間で日本の文化が大流行しており、ドビュッシー例にもれず浮世絵に変興味を持っており彼のアトリエには葛飾北斎の浮世絵が飾られていたそうだ。中でも北斎の「神奈川沖浪裏」は海好きなドビュッシーのお気に入りだったという。舟を飲み込み常にうねり続ける荒波の向こうにしっかりと静かに構える富士山、ドビュッシーはこれをみて躍動感あふれるその荒々しさと生々しさに大変衝撃を受けたという。

本作はドビュッシーの交響詩の筆頭格「海」である。決定版として名高いブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団のものをはじめ数々の傑作が存在する演目である。ここはあえて「稀代の爆演王」ミンシュが指揮するクリーヴランド管弦楽団のものをチョイスしたい。

「稀代の爆演王」にかかれば弦楽器のうねりは高く打ち上げられる波でシンバルのサスティーンは波のしぶき、管楽器は海上を力強く優雅に吹き抜ける風のよう。雄大な大自然のエキスがそのまま響きになったようで、海と夜明けの様子や波と風の対話などが大変ドラマティックに描き出されて非常に詩的なサウンドになっている。この躍動感、叙情性、これが半世紀前の録音であることが信じがたい1枚だ。

牧神の午後への前奏曲、海 ~ドビュッシー : 管弦楽名曲集

■ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、夜想曲、交響詩<海>、イベリア
ブーレーズ(Cond)クリーヴランド管弦楽団

こちらが名演の誉れ高い名盤、ブーレーズのものだ。うねる波の向こうに富士山がのぞいている。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、夜想曲、交響詩<海>、イベリア

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ジミ・ヘンドリックスの記憶 フランシス・ロックウッド ~ジャンルを超えるジミヘンの楽曲

ジミ・ヘンドリックスの記憶
フランシス・ロックウッド


ジミ・ヘンドリックスはロックギタリストであれば必ず抑えていなければならない、いわば必須科目のような存在である。彼がロックギター界に与えた影響は計り知れず、今でもプロアマチュア問わず多数のフォロワーがいる。

ジミヘンが残した遺産はギタープレイだけでなく、その楽曲や音楽性もジャンルを飛び越えているのである。特にジャズ界に与えた影響は大きく、わんわんわんの敬愛するギル・エバンスもジミヘンの楽曲を取り上げているのもそのひとつである。

フランスの名ジャズピアニストであるフランシス・ロックウッドもまたそのうちの一人である。本作は原題が「Jimi's Colors」。フランシス・ロックウッドの1番人気と言っても過言ではないくらいの隠れ名盤だ。ジミヘンの名曲たちやロックウッドのオリジナルの楽曲をきらびやかなタッチによって勢いよく弾ききるそのテクニックは聴くものをご機嫌にさせてくれること請け合いである。クリームの「Sunshine of Your Love」など、ほかのロックの名曲も取り上げてる。

ピアノトリオにて演奏されるジミヘンの楽曲はギタープレイをピアノに置き換えただけの「ジャズ風のジミヘン曲」とならず、しっかり洗練されたジャズピアノトリオの作品として安心して聴ける1枚だ。フランシス・ロックウッドの着眼点の鋭さとテクニック、そしてジミヘンのコンポーザー・メロディーメーカーとしての能力に改めて驚かされる。

ジミ・ヘンドリックスの記憶

■Plays Music of Jimi Henderix ギル・エバンス・オーケストラ
ジミヘンの楽曲はビッグバンドになっても大変かっこいい。本作はギル・エバンス率いるビッグバンドが演奏するジミヘン楽曲集である。ギタリストはジョン・アバークロンビーや川崎燎、ほかにビリー・ハーパー(ts)、ハニバル・マービン・ピーターソン(tp)、デビッド・サンボーン(as)と参加メンバーも大変豪華でこれまた名盤である。


Plays Music of Jimi Henderix

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グッド・バイ・フォー・ビル・エヴァンス シェリー・マン&ヒズ・フレンズ ~ビル・エバンス関連のコレクターズアイテムにして名盤

グッド・バイ・フォー・ビル・エヴァンス
シェリー・マン&ヒズ・フレンズ


本作は知る人ぞ知る名盤。レコードのアナログ世代からデジタル世代のCDにいたるまで、さまざまなレーベルを渡り歩きながら3度ほど再発されている。その内容のよさから思い出したときにポッと出てきては姿を消すビル・エバンス関連のコレクターズアイテムだ。

ジャズドラムの名手シェリー・マンが1981年に来日した際、東京の郵便貯金ホールにて収録された作品である。タイトルにあるとおりビル・エバンスにささげられている内容で、本作の収録される前年1980年に鬼籍に入ったエバンスにささげられたものだ。追悼の意味をこめてエバンスの愛したレパートリーが演奏されている。

当時シェリー・マン率いるバンドのピアニストに抜擢されたマイク・ウォフォード(P)、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ボーンの音楽ディレクターとしても活躍し現在はビル・エバンス派ピアニストの重鎮である。ベーシストのチャック・ドマニコはカーメン・マクレエの名盤「グレート・アメリカン・ソングブック」で好サポートが光る名手だ。

ブラシの名手シェリー・マンのスティックコントロールは師匠のグラッド・ストーン仕込みで四肢それぞれが担当する一つ一つの楽器を非常に綺麗に、しかも音量バランスをきっちりコントロールして鳴らす抜群の技量の持ち主である。ハイハットの踏みかたひとつとっても切れがあり、ビートがはっきりしている。オールドスクールでトラディッショナルなスタイルからファンクやロックのようなモダンでメカニカルなものまでスタイルを選ばない本物のドラムの名手である。

ちなみにシェリー・マンがかぶっている帽子は慶応義塾のものだそうだ。


グッド・バイ・フォー・ビル・エヴァンス

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田園のコンセール フランス近代管楽作品集 ポール・メイエ(Cl)ほか ~3本の管楽器による可憐で立体的なハーモニー。

田園のコンセール~フランス近代管楽作品集
ポール・メイエ(Cl)ほか


ベルリン・フィルの主席フルート奏者エマニュエル・パユが中心となって世界屈指のトッププレイヤーたちが組んだ夢のユニット「レ・ヴァン・フランセ」。このグループの「フランスの風~レ・ヴァン・フランセ」があまりにもすばらしかったので類似するものはないものかとリサーチしたところ、ユニットのメンバーであるポール・メイエと世界最高峰バスーン(ファゴット)奏者のジルベール・オダンが作品を収録しているとのことで本作を入手。

基本的にポール・メイエ(Cl)、フランソワ・メイエ(Ob)、ジルベール・オダン(Bn)といった3人にての演奏が主体で、ところどころピアノのエリック・ルサージュ(P)が参加をする。木管五重奏からすると3管編成はアンサンブルの広がりが足りないのではないかと思ったが、それは全くの取り越し苦労であった。

それぞれの楽器がメロディーを奏で動き回り、立体的で可憐なハーモニーをつむぎあげている。同じ楽器でも吹き込む息の強さによって全く違う表情を見せるのが管楽器の魅力。とりわけリード楽器は音域によっても全く響きが違う。3本の楽器がさまざまな音色で重なり合い、さまざまな音色を作り出す。それぞれの楽器がどのように動いており、ほかの楽器との距離の置き方や響きの作り方を追いかけているだけでも非常に楽しい。

楽曲も副題にあるとおりフランスの近代物室内楽が多く収録されているので、近代フランス音楽ファンとしては宝のような1枚である。

田園のコンセール~フランス近代管楽作品集

■フランスの風~レ・ヴァン・フランセ
購入時からいまだに聴き続けている1枚。これはもはや殿堂入りである。かっこよすぎて「目からうろこ」の木管五重奏だ。

フランスの風

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出張でした

北海道へ出張にいっていました。
名古屋から北海道へ飛行機で3時間弱のフライト。
そしてさらに釧路まで特急電車にて3.5時間。
やはり北海道は「でっかいどう」でした。

Live at Maybeck Vol.1 ジョアン・ブラッキーン ~人気企画「メイベック・シリーズ」の第1作目

Live at Maybeck Vol.1
ジョアン・ブラッキーン


本作はジャズ企画物のうちの1枚。カリフォルニアにあるメイベックホールにて名ピアニストを招いてはピアノソロのライブ録音をするという、いわゆる「メイベック・シリーズ」の第1作目にあたる。メイベック・シリーズは本作からスタートして結局40作以上を重ねコンコードレーベル有数の長寿人気シーリーズとなった。

ジョアン・ブラッキーン(P)は女性ジャズピアニストの中でもひとつ頭ぬけた存在である。急速なテンポであってもしっかりとした芯のあるピアノタッチ、リズムが立つスインギーなコンピング、独創的なハーモニーとピアノを爆音で鳴らしきる技術は男性顔負けである。かと思うと柔らかなピアニッシモの表現も時々顔をのぞかせるため女性らしい繊細さをうかがうことができる。

なんとピアノは独学で習得とのことであるが、アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズやジョー・ヘンダーソンのバンド、ピアニストにはとりわけうるさいスタン・ゲッツのサポートをするまでにいたったという。
現在彼女は名門バークリー音楽大学にて後進の指導に当たり一歩引いたところで現在と未来のジャズシーンを支え続けている。

とてもフォトジェニックであるので写真栄えがし、凛としたその姿が印象的でジャケットだけ飾っておいてもサマになる。こんな人気の1枚でも現在では入手困難であり、丹念に中古在庫をあたるしか入手の方法はないようだ。見かけたら即確保すべき1枚だ。

Live at Maybeck Vol.1

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ラヴェル:マ・メール・ロア全曲、他 クリュイタンス(Cond),パリ音楽院管弦楽団 ~クリュイタンス本人のお気に入りな名盤

ラヴェル:マ・メール・ロア全曲、他
クリュイタンス(Cond),パリ音楽院管弦楽団

数あるラヴェルのオーケストラ作品で必ずはずせないのがクリュイタンスの指揮するパリ管のラヴェル管弦楽曲集であることは間違いない。その中でも、とりわけクリュイタンス本人の思い入れが強かったのが本作の「マ・メール・ロア」であったという。クリュイタンスはパリ管来日公演の際に受けたインタビューにてそう語る。「マ・メール・ロア」は直訳すると「がちょうおばさん」という意味らしい。ラヴェルのオーケストラ作品の中でも群を抜いて多彩な楽曲構成と場面展開をもつバレエ音楽でありその演目の難しさも群を抜いているという。

多彩な楽器のかさね方とそのバランスによって深くやわらかく練りこまれた音色が音色が次々と変化するのがラヴェルのオーケストレーションの特徴であり最大の魅力だ。特に管楽器は吹き込む息の強さや音域で音色が変化するので、ほかの楽器との重ね方で幾多もの音色を作り出し幾多もの表情が表現できる。

弦楽器群によるハーモニーと管楽器のソロが絶妙なバランスや、要所要所ではいるハープや打楽器群。クリュイタンスは管楽器の名手がそろいもそろったパリ管の名手たちとともによる幻想的な世界を描き出している。そこには楽曲が次々と展開しその表情を変えるたび色彩鮮やかな絵本をめくっているようなメルヘンの楽しさがあり、まるで御伽噺の世界につれてこられたような感覚になる。繊細なオーケストレーションが映像となって眼前に浮かぶのである。

クリュイタンス・パリ管によるラヴェル管弦楽曲集は4部あるのだが、本作はなぜか店頭においてあることは少ない。

ラヴェル:マ・メール・ロア全曲、他

■ラヴェル:ボレロ、他 クリュイタンス(Cond),パリ音楽院管弦楽団
クリュイタンス・パリ管の演ずるラヴェル管弦楽曲集のなかで一番有名で手に入りやすいのが本作。マストアイテムであり基本の「き」でありABCのAである。

ラヴェル:ボレロ、他

■ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、他 クリュイタンス(Cond),パリ音楽院管弦楽団
名曲「クープランの墓」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」が収められている作品で人気の高い1枚だ。

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、他

■ラヴェル:ダフニスとクロエ全曲 クリュイタンス(Cond),パリ音楽院管弦楽団
ラヴェルオーケストラ作品の中でもきっての美曲「ダフニスとクロエ」が収録。見事なオーケストレーション、クリュイタンスとパリ管の織り成す神々しいまでの美しさは天下一品だ。

ラヴェル:ダフニスとクロエ全曲

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ライヴ・フロム・ザ・ショーボート フィル・ウッズ ~再発はまだか!!の大名盤

ライヴ・フロム・ザ・ショーボート
フィル・ウッズ

本作を血眼になって探している諸兄も多いかとおもう。以前本ブログにて取り上げたことがあるのだが、ヨーロピアン・リズム・マシーンによる吹き込みで大成功を収めたウッズはアメリカへ帰国。ミュージックシーンではロックが台頭する中、ウッズも試行錯誤を試みるがいまいちぱっとしなかったという。そんな時、とある都市のショーボートというジャズクラブにて行われたライブ録音で、メンバーもよし観客もよし演奏もよしの「三よし」ライブアルバムなのである。

フィル・ウッズの特徴的な音色は低い音域から高い音域まで実にきれいに力強く鳴るのだが、本作では観客のいるライブアルバムということもあって、さらに磨きがかかっているようだ。途中でフィルウッズが楽器を持ち替えてソプラノサックスを吹く楽曲もあるのだが、やはり音色はフィル・ウッズ印である。

バンド編成も従来のピアノトリオにギターとパーカッションが加わったためサウンドの幅が広がったのである。ボサノバのリズムに乗せて水を得たようにるフィルウッズはドラマティックに歌い上げる。またギターの参加もバンドサウンドの大きな方向転換の舵をひそかに握っている。

本作は数あるフィル・ウッズの作品でも群を抜いて「フィル・ウッズ」らしさがあらわれた名演にして名盤である。なのでCD化の要望が非常に多かったこともあり数年前にCD化されたところ、瞬く間に店頭から消えていった人気の1枚なのである。これほどまでの名盤であるにもかかわらず再発のめどは立っていないという。気長に再発を待つしかないのである。

ライヴ・フロム・ザ・ショーボート(紙ジャケット仕様)

■アライヴ・アンド・ウェル・イン・パリス
フィル・ウッズがヨーロッパに渡って吹き込んだ作品。
以前記事にて取り上げたことがあるのだが、本作は言わずもがなの大名盤。

アライヴ・アンド・ウェル・イン・パリス

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The New Standard ハービー・ハンコック ~ははぁなるほどと思わせる名盤

The New Standard
ハービー・ハンコック


スタンダードという言葉には「標準・規格」などといった、見本というか手本というかその分野での価値判断基準になりうるある種のスタイルを定義した意味合いがある。工業英語であれば「Working Standard」という言葉が思い浮かぶのだが、これは日本で言う「作業手順」のことを示す。製品の品質を守り、なおかつ安価にて市場に提供するために製造現場へ出される虎の巻であり、ノウハウの塊なのである。ここの作りこみによって製品の品質はぐっと変わってくるのである。スタンダードチューンであればジャズ界に広く知れ渡った楽曲の基準といったところだろうか。

本作はハービー自ら近年(発売当時)のポップスやロックより「次世代のスタンダードとなるような楽曲」をチョイスしジャズへ移植したものだ。そのチョイスは曲目リストを見ればビートルズはもちろんのことピータ・ガブリエルやスティービー・ワンダー、プリンスやニルバーナまで幅広い分野から集められたものだとわかる。今となっては巨匠クラスとなったジャック・デジョネットやデイブ・ホランド、ジョン・スコフィールドなどが参加しているので、その内容はここで語るべくもないクオリティーである。

ジャズのスタンダードになり得る楽曲は何らかの特徴をもったよい楽曲であることはもちろんなのだが、必ずしも「原曲に忠実であること」が求められていいない。つまり名曲であることはジャズスタンダードであることの十分条件ではないのである。名曲が時代を超えてジャズのスタンダードチューンとなるためには、楽曲自体の魅力はもちろんのこと、その楽曲がジャズ演奏家たちのイマジネーションや即興魂を十分に駆り立てるものでなくてはならないのである。

ビートルズの「ノルウェーの森」はある程度予想がついた(これがまた名アプローチなのだ)。しかしニルバーナの「オール・アポロジーズ」におい原曲ではカート・コバーンの声の力があまりにも強く、いじりようのない楽曲と思っていたが、「そうくるのか!」というブルース的なアプローチで非常に興味深い。

ハービーは本作を通じて幅広く聴かれているポップスという楽曲にオリジナリティーというフィルタを通して、新たな「スタンダード」という価値観を提示し他のではないのだろうか。だから本作はあらゆる意味で話題となり得る1枚という意味で名盤なのだ。それは楽曲に対する個性的なアプローチを楽しむ1枚で、新しいジャズの聴き方を試される1枚でもある。

ザ・ニュー・スタンダード+1

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フィンガー・ペインティングス アール・クルー ~誰もが一度は必ず聞いたことがあるサウンドはこの人の演奏だ

フィンガー・ペインティングス
アール・クルー


多くのジャズ・フュージョンギタリストがエレクトリックギターを追求する中、アール・クルーはアコースティックギターによるサウンドを追求した。しかもスチール弦ではなくガット弦のクラシックギターである。クラシックギターによるフュージョンサウンドならばこの1枚でキマリの名盤である。

本作はバーゲンコーナーにて出くわすことが多いいわゆるエサバコディスクなのだが、なかなか人気が高いため気がついたらいつのまにかなくなっているという1枚だ。それもそのはず本作はアール・クルーの大ヒット作で誰もが一度は耳にしたことがある非常にポピュラーな内容なのだ。

「ドクター・マクンバ」、「キャサリン」、「ダンス・ウィズ・ミー」…。曲名だけではピンとこないのだが音を聴けば、どこかで聴いたことのあるあの楽曲はこの人が演奏していたのかと思うこと請け合いである。

サポートするメンバーもスティーブ・ガッドやハービー・メイソン、アンソニー・ジャクソン、ルイス・ジョンソン、デイヴ・グルーシンなどなど名手が脇を支えている。

BGMにするのもよし、クラシックギターの流暢なコードワークとメロディーの歌わせ方を研究する材料にしてもよし、サポートメンバーの名手たちを聴きこむのもよし、さまざまな角度から楽しめる1枚だ。


フィンガー・ペインティングス

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

ちょっと忙しくなります

いつもご覧いただきありがとうございます。

ここのところちょっと仕事が忙しくなるので
暇を見ては記事を書きたいと思います。

ラヴェル、ドビュッシー&フォーレ:ピアノ三重奏曲 トリオ・フォントネ ~フランス音楽愛好家ならばマストアイテムの名盤

ラヴェル、ドビュッシー&フォーレ:ピアノ三重奏曲
トリオ・フォントネ

最近わんわんわんの捜し求めているクラシックは「フランスもの」であるということに気がついた。ドイツの重厚さがある音楽ではなく透き通るような美しさと階調豊かな色彩感のフランスものなのである。

事の発端は偶然つけたカーラジオからながれるセブラックのピアノ作品集であったのだが、そのときからなんとなく「フランス音楽」をキーワードとしてラヴェルやドビュッシーなどなどいろいろな方向へアンテナが伸びていったのである。

本作はフランスを代表する作曲家であるラヴェル、ドビュッシー、フォーレのバイオリンとチェロとピアノのシンプルなピアノ三重奏ものである。さすがにいろいろな方々や雑誌の記事にて傑作だとか名盤だとか注目されている作品だけあって、その内容は非常にすばらしい。フランス音楽のフランス「音楽らしさ」である多様な色彩感と叙情性にあふれており、まるできれいな水で体を清められているような感覚になる。

だがブックレットを見てみると演奏者はドイツ人…。クラシックは奥が深い音楽だ…。

ラヴェル、ドビュッシー&フォーレ:ピアノ三重奏曲

■ひまわりの海~セヴラック:ピアノ作品集 舘野泉(P)
わんわんわんがクラシックへ足を突っ込むきっかけとなったのがセブラックという作曲家。こちらはセブラックの楽曲の名盤である。ハーモニーとメロディーの色彩あふれる風土感がすばらしい。

ひまわりの海~セヴラック:ピアノ作品集

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シンプル・プレジャーズ ボビー・マクファーリン ~誰もが一度は耳にしたことはある名曲「Don't Worry Be Happy」

シンプル・プレジャーズ
ボビー・マクファーリン


本作は彼の中で一番の知名度で誰もが一度は必ず耳にしたことはある「Don't Worry Be Happy」が収録された人気の名盤だ。彼のことをまったく知らない人でもこの歌を聴けば誰もが「知ってる」という超有名曲だ。

本作の凄いところはメロディーはもちろんのこと、複数の声色を巧みに使い分けてハーモニーやベースライン、おなじみのボディーパーカッションをダビングし「完全なアカペラ」を一人で成し遂げていることだ。

収録曲も彼の一番人気の「Don't Worry Be Happy」だけでなくビートルズの「Drive My Car」やヤングラスカルズのカバーでも有名な「Good Lovin'」、エリック・クラプトンの所属していたクリームの「Sunshine Of Your Love」もカバーしている。これが若いころのクラプトンの歌い方にそっくりで「口ギターソロ」もワウを再現している。

技術の高さ、芸の細かさ、作品の完成度、音楽性とエンターテイメント性のバランス、どれをとっても2013年の現在からすると四半世紀前にこんなにテクニカルで尚且つユーモアーにあふれた音楽的な作品が残されているのが驚きである。

Simple Pleasure

■Spontaneous Inventions
ボビー・マクファーリン
彼がマイク1本とペリエ1本のみでステージに上がった伝説のパフォーマンス。途中で彼と親交の深い様々なゲストが登場し共演をする。
マンハンタン・トランスファーをゲストに迎えて完全アカペラの「チュニジアの夜」やウエイン・ショーターを迎えてソプラノサックスとバトルをする。そのクオリティーの高さとステージの楽しさにはただただ脱帽である。

Spontaneous Inventions

■Spontaneous Inventions
ボビー・マクファーリン
こちらは上記のアルバムの映像である。権利の関係だろうかマンハッタン・トランスファーの部分はないのだがステージを動き回りお客をどっかんどっかんと沸かす彼のパフォーマンスにはただただ脱帽だ。ウエイン・ショーターのくだりでは観客がそのパフォーマンスにどんどん吸い込まれてゆくの様子がバッチリ収められている。

スポンティニアス・インヴェンションズ [DVD]

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

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