わんわんわんの名盤探索

わんわんわんがオススメする名盤

デビッドT・ウオーカー フォー・オール・タイム ~ギター職人の凄み

デビッドT・ウオーカー
フォー・オール・タイム

おひさしぶりであります。
実に久しぶりの記事更新。やはり年末は忙しいのであります。

それはさておき、本作はスティービー・ワンダーやダイアナ・ロス、マービン・ゲイなど数々のモータウン系の歴史的名盤にて職人芸を披露してきた「ギターの名手」デビッドT・ウオーカーである。彼の特徴はなんといっても緩急自在のピッキングから生み出されるコードストローク。これをデローンと一発かまされただけでこの世はすべて彼に掌握されたも同然、エレキギターだというのにその音色の奥深さに心がわしづかみにされるのである。

さらにはボーカリスト以上によく歌うギターフレーズ。ヤマハのモニタースピーカーMSP3で聴くと、ピッキングのタッチの素晴らしさが生々しさと優しさが同時に襲ってくる。聴く人が聴けば弦に触れる時のピックの角度まで聞き取ることができるのではないかというほどだ。彼の歌うギターの秘密はピッキングの多彩さと繊細さなのである。

最新技術を駆使したコンテンポラリーなサウンドであっても、失われないノスタルジックなサウンドは本物にしか出せない職人技である。

フォー・オール・タイム

■わんわんわん愛用ヤマハのモニタースピーカー
スピーカーを変えただけで世界が変わるのだ。

YAMAHA MSP3 ペア
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THUNDER LIVE カシオペア ~若さあふれるもうハチャメチャ(良い意味で)な名演

THUNDER LIVE
カシオペア

今年の風邪はしつこい。日常的に音楽は広く浅く聴き続けているものの、それを誰かに伝えようとしても体力と気力が続かず布団へ直行。今月はずいぶんゆっくりな記事更新だが体調は快方へむかいつつある。

さて閑話休題。本作は日本のフュージョンバンドのなかでもとりわけ人気が高いカシオペアの1980年のライブ盤。あまりジャパニーズ・フュージョンは詳しくないのだがカシオペアのライブ盤の中でも特に評価が高い1枚ということで入手。現在は世界的な知名度を誇るスーパードラマー神保彰が加入した直後の作品である。

さすがは血気盛んなころのパフォーマンスだけに演奏に若さと勢いが感じられる。特に神保のドラムは鬼のような勢いがあり圧倒される。ルーディメンタルで粒のそろった音色にスティーブ・ガッド、そして様々なパラディドルをリズムパターンへ応用したカラフルなフレーズにデビッド・ガルバルディ。この二人の影響が強烈に色濃く爆発したドラミングである。

他のメンバーも良い意味でハチャメチャでありテクニカルであり、当時流行の楽器事情も含めこの時代だからこそできた若さあふれる演奏だ。いろんな要素がぎゅっと詰め込まれた彼らの最強ライブアルバムである。

THUNDER LIVE

■Up Close STEVE GADD
いわずと知れたスティーブ・ガッドの教則ビデオ。ルーディメントをドラムセットに応用する方法や右足の動き左足の動きを目で見て確認。なるほど、そうやって動かすとバスドラムを右足1本で高速連打できるのかと納得。おなじみのドラムソロであるクレイジー・アーミーも拝める。ガッドの好き嫌いはともかくドラマーなら持っていて損は無い1本だ。

Up Close [DVD] [Import]

■デヴィッドガリバルディ フューチャーサウンド
「THUNDER LIVE」を聞きながらこれに目を通すだけでも神保彰がいかにデビッド・ガリバルディの影響を受けているかがわかる。神保の複雑なドラミングもこういう仕組みになっていたのかと納得。

デヴィッドガリバルディ フューチャーサウンド(CD付) ファンクドラム強化メソッド


■Technique Patterns Book
バークリー音楽院ゲイリー・チェイフィー著。ドラム界では比較的有名なテキスト。名著「スティック・コントロール」の内容をモダンに発展させた内容。スティッキングの整理とパラディドルを効果的にドラミングへつなげるアイデアの素となること請け合いだ。全編英語だが音楽のためなら辞書を片手にがんばるしかない。

Patrones de Tecnica / Technique Patterns

■Sticking Time Linear Time Rhythm & Meter
これもゲイリー・チェイフィーの教則DVD。上記の「Technique Patterns Book」を手足に振り分けリニア・ドラミングへと発展した内容をゲイリー・チェイフィー自ら実演。目と耳で「Technique Patterns Book」の効果やアイデアを確認するとともにその圧倒的なパフォーマンスに度肝を抜かれる。

Sticking Time Linear Time Rhythm & Meter [DVD] [Import]

■Phrasing & Motion
「Sticking Time Linear Time Rhythm & Meter」の姉妹盤。その名のとおりフレージングとその動きについての解説だ。ダブルストロークの1打目と2打目を別の楽器に振り分けるアイデアはとても秀逸。なによりもその動きの流麗さに心奪われる。

Phrasing & Motion [DVD] [Import]

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Feels So Good チャック・マンジョーネ ~名盤の秘訣は心の中を吹き抜けるさわやかな風のような音色

Feels So Good
チャック・マンジョーネ


「なんだ、ジャズじゃなくフュージョンじゃないか」と先入観をもって聴いても、いつのまにか1曲目のフリューゲルホルンが紡ぎだす美メロに心を奪われてしまう。気分はジャズでフュージョンなんて聴く気が起こっていないときでも毎回彼のやさしい美メロを聴けば改心せざるを得ない。

チャック・マンジョーネはジャズ・フュージョンで活動しているトランペット、フリューゲルホルン奏者。ディジー・ガレスピーに可愛がられ、ディジーの紹介でアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに抜擢されるジャズ一直線の人生を歩んできた。70年代クロスオーバー(フュージョン)音楽の台頭とともにメイン楽器をトランペットから、よりマイルドで表情のつきやすいフリューゲルホーンに持ちかえる。

本作は彼の代表作。冒頭のタイトル曲「フィール・ソー・グッド」の美しさはぐうの音もでない。そこからグイグイと引き込まれ、ジャズなのかフュージョンなのかということは本当に愚問であることに気づかされる。本気で聴いても物足りなさはなくBGMとして聴いても全く邪魔にならない。懐かしくも新しい彼の優しい音色は心の中を吹き抜けるさわやかな風だ。ジャケットの写真もものすごくいい表情をしており、この作品の世界観を的確に表現していると言っても過言ではない。

Feels So Good

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アストラル・シグナル ジーン・ハリス ~名手の隠れ名盤

アストラル・シグナル
ジーン・ハリス


ジーン・ハリス(P)というとブルーノートレーベルに吹き込まれた典型的なピアノトリオのスリーサウンズを思い出してしまう方も多いのではないだろうか。あのスインギーでブルージーでご機嫌なピアノを聴かせてくれるジャズピアノトリオの雛形みたいな存在である。彼が1970年代にリリースした本作で聴かせてくれるサウンドは「こんな一面も持ち合わせているのか」と驚かずにはいられない内容だ。実に通好みな内容である。

このころは時代の流れとでもいうのだろうかハービー・ハンコックしかりチック・コリア然り、往年のジャズピアニストたちが次々と電化サウンドを導入してゆく。しかし、その多くは残念ながらアコースティックで行っていたプレイをそのままエレキに置き換えたものであった。

ご存知アコースティックピアノとエレキピアノでは鍵盤の重さや音色もずいぶん違うもので、同じピアノと名前がつけども全く違う楽器なのである。ハービーやチックたちが現在でも語り継がれるマスターピースを電化サウンドによって成し遂げたのは「エレキと生は全く違う楽器である」との認識から自らのプレイを電化サウンド向けに追求し、貪欲に自分たちのサウンドの引き出しを増やしていったからである。

本作を聴く限りジーン・ハリスも実に多くのシンセサイザーを使用しており、ものすごく貪欲にエレキサウンドを研究していたのは間違いない。エレキ鍵盤楽器とアコースティックピアノの使い分けなど実に的確で、サウンドがとてもメロウに仕上がっている。しかしハービーやチックたちの影に隠れてしまっているというのが正直な印象である。逆にそれが「隠れ名盤」として本作が巷で語り継がれるようになったのではないだろうか。

参加するサポートメンバーも豪華でこの手の音楽には欠かせない至高の名手デビット・T・ウオーカー(Gt)、綺麗な音色でタイトなグルーブをたたき出すハービー・メイソンのドラム。中でもチャック・レイニーが弾くエレキベースは特にすばらしい。エレキベースでありながらも彼の音色は極上で、実に丁寧な音の切り方や伸ばし方、開放弦の巧みな織り交ぜ方、絶妙なタイミングではいるダブルストップとグリッサンド。これがなんとも艶っぽく聴くものの体を揺さぶる。

アストラル・シグナル

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フィンガー・ペインティングス アール・クルー ~誰もが一度は必ず聞いたことがあるサウンドはこの人の演奏だ

フィンガー・ペインティングス
アール・クルー


多くのジャズ・フュージョンギタリストがエレクトリックギターを追求する中、アール・クルーはアコースティックギターによるサウンドを追求した。しかもスチール弦ではなくガット弦のクラシックギターである。クラシックギターによるフュージョンサウンドならばこの1枚でキマリの名盤である。

本作はバーゲンコーナーにて出くわすことが多いいわゆるエサバコディスクなのだが、なかなか人気が高いため気がついたらいつのまにかなくなっているという1枚だ。それもそのはず本作はアール・クルーの大ヒット作で誰もが一度は耳にしたことがある非常にポピュラーな内容なのだ。

「ドクター・マクンバ」、「キャサリン」、「ダンス・ウィズ・ミー」…。曲名だけではピンとこないのだが音を聴けば、どこかで聴いたことのあるあの楽曲はこの人が演奏していたのかと思うこと請け合いである。

サポートするメンバーもスティーブ・ガッドやハービー・メイソン、アンソニー・ジャクソン、ルイス・ジョンソン、デイヴ・グルーシンなどなど名手が脇を支えている。

BGMにするのもよし、クラシックギターの流暢なコードワークとメロディーの歌わせ方を研究する材料にしてもよし、サポートメンバーの名手たちを聴きこむのもよし、さまざまな角度から楽しめる1枚だ。


フィンガー・ペインティングス

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