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New Life サド・ジョーンズ&メル・ルイス・オーケストラ ~数あるサドメルの名盤で最も入手が困難な1枚

New Life
サド・ジョーンズ&メル・ルイス・オーケストラ


やっと手に入った、10年以上探し続けていたCDである。インターネットが社会のインフラとして十分に発達していない時分から探し続けていたものだが、本作に関してはネット社会である今日(こんにち)であっても入手の難しさは変わりなかった。本作は数あるサドメルの名盤で最も入手が困難となっている1枚である。

「サドメル」ことサド・ジョーンズ&メル・ルイス・オーケストラ。カウント・ベイシー楽団で確実にキャリアを積み重ねたサド・ジョーンズ(Tp/F.Hr)、そして名手メル・ルイス(Dr)が名うてのセッションミュージシャンたちを集めて結成された、NYの老舗ライブハウス「ヴィレッジ・ヴァンガード」を拠点に活動するバンドだ。

本作は1975年に発表た作品で「ヴィレッジ・ヴァンガード」の創始者「マックス・ゴードン」にささげられたアルバムだ。ちょうど黄金期と呼ばれる時期のものでジョージ・ムラーツ(B)ローランド・ハナ(P/Key)ペッパー・アダムス(Bsax)セシル・ブリッジウォーター(Trp/F.Hr)…収録メンバーも最強である。多忙なトップミュージシャンたちがよくもこれだけ集まったといいた感じで、収録のメンツを一覧しただけで食指が動かぬわけがない。

サウンドもコテコテのファンクありバリバリのスイングありと多彩で、ギル・エバンスやジョージ・ラッセルほど先走ってはいないものの程よくコンテンポラリーで程よくオールドスクール的なサウンドが特徴。その多彩さの要素としてフリューゲルホルン、フレンチホルン、チューバ、フルート、クラリネット、ソプラノサックスなどなどビッグバンドとしてはあまり例がない楽器が多用されていることもあるのだろう。楽器編成だけでもほかのビッグバンドと一線を画している上に、編曲が現代でも通じるほど都会的に洗練されているのである。それがミュージシャンにサドメル好きなが多い理由でもある。

それにしてもメル・ルイスの重いのに軽い、軽いのに重いという不思議なグルーブがボディーブローのように効いてくる。締めるべき個所でピシッと決まる無駄のないアンサンブルワーク、絶妙なシンバルチョイスのシンバルレガート、さすがは楽曲の立て方を熟知した名手。猛烈にスイングがうまいドラマーは拍と拍のタイム感が長いのでファンクを叩いても猛烈にリズムがシェイクするのである。

なぜ本作のような名盤が時代に埋もれなければならないのだろうか。

New Life

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征服者~ロッキーのテーマ メイナード・ファーガソン ~あこがれのハイトーンヒッター

征服者~ロッキーのテーマ
メイナード・ファーガソン


ジャズのビッグバンドでは最高音を担当するトランぺッターのことを「ヒッター」という。なぜヒッターというのかと言うとたぶんハイノート・ヒッターの略称なのだろう。ビッグバンドの中でも最も輝かしい音色のハイトーンを出すヒッターは花形楽器のトランペットの中でも花形中の花形的存在だ。

そのヒッター連中の究極形がメイナード・ファーガソン。そのディジー・ガレスピー直系の輝かしいハイトーンにはトランペット吹きでなくてもあこがれてしまう。

本作は彼の作品の中でも最も有名な1枚である。それは誰しもが一度ならずとも耳にしたことのある「ロッキーのテーマ」、そして某クイズ番組のテーマ曲となった「スター・トレックのテーマ」が収録されているからだ。もうこの2曲だけで「元を取った」も同然である。ロッキーのテーマは否応がなしに血が騒ぐ。そしてスタートレックのテーマは「ニューヨークへジャストミート!!」と叫ばずにいられない。

参加メンバーも豪華でボブ・ジェームス(Key)、ジョージ・ベンソン(Gt)、ジョー・ファレル(Ts)、そしてドラムスはピーター・アースキン。「ロッキーのテーマ」や「スター・トレックのテーマ」で、まさかアースキンがドラムを叩いていたとはびっくりであった。

Conquistador

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ディジー・ガレスピー・アット・ニューポート+3 ディジー・ガレスピー ~稀代のお祭り男の大沸騰ライブ

ディジー・ガレスピー・アット・ニューポート+3
ディジー・ガレスピー


ディジー・ガレスピーといえばあの曲がったトランペットを吹くとにかく陽気なメガネのおっさん。口いっぱいに食べ物を詰め込んだリスのように頬を膨らませて曲がったトランペットを吹く姿は誰しも一度はイラストや写真などで目にしたことがあるのではないだろうか。しかしチャーリー・パーカーなどとビバップをつくりあげた人物として知名度はあるものの、思いのほかディジーの作品はとっさに出てこない。それはディジーはスタジオにこもってアルバムを作る芸術家タイプではなく、観客を目の前にして会場を興奮の渦を巻き起こす劇場型の人だからであるからだろう。

本作は1957年の夏真っ盛りアメリカはロードアイランド州ニューポートにて行われたニューポートジャズフェスティバルにて行われたライブ録音で、1曲目「ディジーズ・ブルース」からラストの「チュニジアの夜」までエネルギー爆発の一枚。ディジーが率いるビッグバンドがありえないほどのテンションで緩急交えながら最後まで観客を大いに巻き込みつつ突っ走るのである。

ブリリアントな音色の超ハイテクなトランペットはもちろんのこと、お客が喜ぶならば司会や歌声を披露するサービス精神。そして観客の反応をダイレクトに感じ取り、それを自分たちのパフォーマンスに還元し観客へまた戻す。それはまるで自らのもち技で確実に劇場を爆笑の渦を巻き起こす吉本新喜劇の重鎮である竜爺こと井上竜夫師匠のように「劇場仕込の芸人」さながらのパフォーマンスだ。

リー・モーガンやウイントン・ケリーなどサポートメンバーも超豪華。涙あり笑いあり充実の内容でファンキーなところは徹底してファンキー、そして涙ホロホロなところは徹底して切ない。半世紀以上前の音源なのだが劇場型お祭り男が巻き起こす興奮の渦はスピーカーを通じても十分に伝わってくる。まさに会場も演奏者も観客も全て良しである「3良し」アルバムである。手に入りにくくなる前に何とか入手しておきたい名盤である。

曲目リスト
1. ディジーズ・ブルース
2. スクール・デイズ
3. ドゥードリン
4. マンテカ・テーマ
5. アイ・リメンバー・クリフォード
6. クール・ブリーズ
7. ゾディアック組曲 (ボーナス・トラック)
8. キャリオカ (ボーナス・トラック)
9. チュニジアの夜 (ボーナス・トラック)

ディジー・ガレスピー・アット・ニューポート+3

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Our Shining Hour カウント・ベイシー ~冬になると聴きたくなる超大物との超ご機嫌な1枚

Our Shining Hour
カウント・ベイシー, サミー・デイビス・Jr


サミー・デイビス・Jrは1925年ニューヨーク生まれ。彼は歌手であり俳優でありタップダンスの名手であり銃トワリング(西部劇の拳銃をクルクルと回すやつ)の名手でありと非常に多彩で、正に米国ショウビジネス界エンターテイメントの申し子というべき人物。本作は彼がビッグバンド界の申し子であるカウント・ベイシーを共演した誠に贅沢な1枚である。

サミー・デイビス・Jrの迫力たっぷりなテナーボイスを分厚いブラスセクションの音の束、切れのよいリズムセクション、おいしいところでポロンとなるベイシーのピアノが猛烈なスイングで包み込む。ベイシーとサミー・デイビス・Jrが繰り出すピアノとタップダンスの掛け合いは、これぞエンターテイメントといわんばかりにサミー・デイビス・Jrが踊る姿が目に浮かび、豪華なディナーショウを見ているような高揚感がわきおこる。不思議と冬になると猛烈に聴きたくなる豪華な1枚だ。

アレンジを担当したのはクインシー・ジョーンズ。超大物のフランク・シナトラをフロントに迎えた「シナトラ・アット・ザ・サンズ」同様この人のアレンジはハズレがなく超ご機嫌だ。彼はベイシー楽団のトランペッター兼アレンジャーを経て、後にポップスのプロデューサとしてマイケル・ジャクソンの「スリラー」などビッグヒットを連発し米国音楽界にとって欠かすことのできない存在となる。

「本物のエンターテイメント」を感じさせるこんな豪華な内容の1枚であっても、現在は残念ながら流通在庫を丹念に探すしか入手方法はないようだ。

Our Shining Hour

■Sinatra at the Sands フランク・シナトラ
自分が経営するラスベガスのホテル「サンズ」でおこなったディナーショーのライブ録音。クインシー・ジョーンズのペンによるベイシー楽団の分厚いサウンドと「ザ・ボイス」の異名をとるシナトラのセクシーな歌声と気の聴いた司会で観客は空前絶後の盛り上がりである。
ちなみにハードロックバンドMr.Bigのベーシストであるビリー・シーンが子供のころから愛聴しているとっておきなお気に入りの1枚でもあるという。

Sinatra at the Sands

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サド・ジョーンズ・メル・ルイス・オーケストラ Basle, 1969 ~半世紀たった現在でも語り継がれる名盤

サド・ジョーンズ・メル・ルイス・オーケストラ
Basle, 1969


サド・ジョーンズ・メル・ルイス・オーケストラ、通称サドメルはトランペッターのサド・ジョーンズとドラマーのメル・ルイスによって1965年に結成。ジャズビッグバンドの中でもカウント・ベイシーなどの伝統的なサウンドを踏襲しつつも伝統的な枠には収まらない「ツウ好み」なモダンさがミュージシャンの間で特に人気があり、現在もなお「Vanguard Jazz Orchestra」としてニューヨークにてそのサウンドは引き継がれている。

サドメルの特徴はなんと言っても「静と動の二面性サウンド」である。ちょっとメカニカルでモダンなフレーズが音の束になって、メル・ルイス(Dr)のグルーブにのってスイングしまくる痛快でキンキンな典型的ビッグバンドサウンド。そして、サド・ジョーンズのフリューゲルホーンがトロンボーンやフルートなどのモダンなサウンドに乗って甘くメロウにささやくバラード。メンバーの一人ひとりがリーダーであってもおかしくないくらいの技量をもった遊び心あふれる個性的な名手たちが束になっているので、サウンド的に旨みがぎっしり詰まっており不味いわけがない。

本作は1969年にスイスのFMラジオ局Radio Swissにて行われたライブの放送用音源。Radio Swissはジャズやブルース、ソウルなど黒人音楽を放送しており、ジャズファンの中では超穴場的な存在だそうである。しかも収録してすぐリリースはされておらず27年もの間穴場ラジオ局の倉庫に眠っていた秘蔵音源で、超がつくほどの掘り出し物なのである。

今から半世紀ほど経過した今でもその収録時に居合わせた観客の興奮、感動はさめやまないといっても過言ではないサドメル屈指の名盤とも言われておりその内容は極めて秀逸。ライブ収録ということもあって多少焦点がぼけたオフマイク気味の箇所もあるのだが、そのハンディキャップを乗り越えるだけの名手たちが束になって作り上げるバンドの一体感・固唾を呑んで演奏を見守る観客の緊張と興奮・ちょうどよい広さの会場の雰囲気が伝わってくる「3良しアルバム」なのだ。録音さえよければ「4良しアルバム」となっていたことは間違いない。

リーダーであるドラムのメル・ルイスを始めピアノの名手ローランド・ハナ、ベースのリチャード・デイビスなどの強力なリズムセクション。ペッパー・アダムス(Bsax)やジョー・ヘンダーソン(Ts)などなど、サドメル絶頂期の強力なメンバーがクレジットには名を連ねているのも人気の名盤である理由の一つ。ちなみにオリジナルリリースではないのだが本作は「Live on Tour Switzerland」というタイトルでも出まわっている。

Basle, 1969 (Swiss Radio Days Jazz Series Volume 4)

■Thad Jones - Mel Lewis Orchestra, Basle 1969
AmazonにてMP3配信にての販売もある。

The Thad Jones - Mel Lewis Orchestra, Basle 1969 / Swiss Radio Days, Jazz Series Vol.4

■Live on Tour Switzerland
上記でも触れているがオリジナルではないものの同様の内容のアルバム。

Live on Tour Switzerland

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