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KYOTO Art Blakey & the Jazz Messengers ~これぞ隠れ名盤。血の騒ぐ一枚

KYOTO
Art Blakey & the Jazz Messengers


みなさまお久しぶりです。
久しぶりにジャズを聴いてみたのだが、クラシックにはないメロディーの運び方がとても新鮮。クラシックとジャズ、それぞれにないところがとても刺激になる。

本作はウエイン・ショーター在籍時のABJMでの日本題材というか異国シリーズ。そのなかでも著名な一枚といえば、なんといっても日本の雨月物語をモチーフとした「UGETSU」。雨月物語とは幕末から明治にかけて上田秋成という文化人によって著された怪談集である。そこには人の願望や怨念などなど摩訶不思議な話題が繰り広げられており、現代社会でも十分通用する内容だといわれている。

和声的終始感の希薄であるモーダルな楽曲が日本のイメージにぴったりなのだろう。ここでのブレイキーのドラミングはハードバップを基調としながら激しくポリリズムを強調し、和声面同様に小節感を崩してゆくトリッキーなアプローチが面白い。ハイハットの使い方にそれがよく表れている。
参加メンバーもフレディー・ハバード、カーティス・フラー、シダー・ウォルトン、レジー・ワークマンなどの濃い面々。ショーター在籍時のABJMが好きであれば外せない一枚。1曲ブレイキーのいとこがボーカルを取っているのも興味深い。


■「UGETSU」何回聞いてもわくわくするショーター在籍期ABJMサウンド
■「CARAVAN」タイトル曲キャラバンの楽曲解釈が秀逸
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ATズ・デライト アート・テイラー ~1拍の長さが絶品。ハードバップ期「ドラム職人」渾身の名盤

ATズ・デライト
アート・テイラー


アート・テイラーといえばジャズ好きの人にとっては非常になじみ深い名前だ。世の中にあるジャズの名盤、特にハードバップ期においてはかなりの確率でお目にかかる。そういえばコルトレーンのジャイアント・ステップスもこの人がたたいている。技術もあり譜面に強く時間キッチリに仕事をこなすタイプなのだろう。

本作はブルーノートレーベルの中の名盤としても取り上げられることも多い彼のリーダー作。彼のスタイルは決して優雅で流麗なものではない。ドラムソロとかははっきり言って凡庸なのだが、妙に重いシンバルレガートが癖になるのである。シンバルの鳴らし方がうまいのである。低音の引き出し方などが絶品で、一連のシンバルの音が文字通りレガートになっている。ドラマーの最重要ミッションであるステディーな「タイムキープ」の手本のような演奏だ。よき相棒ポール・チェンバースのベースが刻むパルスと非常に融和し、1拍がこんなに長いものかと体が勝手に動くのである。

またスタンリー・タレンタイン(Ts)やトランペットのデイブ・バーンズ、ウイントン・ケリー(マーカス・ミラーの叔父)のピアノも好演だ。収録曲も気が利いた人気曲がそろっているので、ハードバップファンからするとまさに極楽状態。リード・マイルスの手掛けたジャケットのデザインも秀逸。謎のフェードアウトやテープ編集が実に惜しいのだが、それを凌駕する充実の内容だ。

それにしてもスピーカーをYAMAHAのMSP3に変えてから、音が目に見える形としてくっきりと眼前に現れるようになった。ジャズ管楽器特有の「のむ音(ゴーストノート)」なんか特に捕まえやすくなった。タレンタインのフィンガリングでキーをパタパタさせる音や、サブトーンの時にもれる息の音がくっきりと聞こえる。アート・テイラーの刻むバスドラムのフェザリングも上品さが伝わり、彼のフットワークの技量の高さがうかがい知れる。小さいながらもよい仕事をするモニタースピーカーだ。

ATズ・デライト

■モニタースピーカーYAMAHA MSP3
ステレオで楽しむにはこれが2個必要である。

YAMAHA パワードモニタースピーカーMSP3 (1本)

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Caravan アート・ブレイキー ~時代に埋もれつつある「隠れ名盤」

Caravan
アート・ブレイキー


本作はアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ(以降AB&JM)の「隠れ名盤」として名高い1枚。リバーサイドレーベル3管時代のAB&JMの黄金の1枚だ。

音楽監督はマイルス・デイビスへ引っこ抜かれる前のウエイン・ショーター(Ts)。トランペットはパリパリチャキチャキと決める名手フレディー・ハバード。この人は持ち合わせたグルーブというかリズム感がずば抜けてすばらしい。そしてカーティス・フラーのトロンボーン。モーダルな楽曲もこの人にかかればキラキラと光り輝く黒さと優雅さを備えたピアノの貴公子シダー・ウオルトン。地味ながらもバンドのビートを引っ張ってゆくレジー・ワークマン。

ショーターが音楽監督を務めるだけあって「キャラバン」のようなベタなスタンダードも非常にエスニックでモーダルな編曲がほどこされている。ハーモニーが希薄で無駄にスピリチュアルになりがちなモード奏法の楽曲にキラキラとした和声感を注ぎ込むのがシダー・ウオルトン。ショーターの編曲で見たことがある聴いたことがあるというスタンダードナンバーも一気にAB&JM(3管時代)ワールドとなる。これをマイルスがほおっておくわけがなかったのである。

そして極めつけはドラム。派手さはないもののシンバルレガート、ハイハットの少し空気を含ませたような踏み方、ドラムソロの中で静かに鳴っている「ゴンゴンゴン…」というバスドラムのフェザリング、高くチューニングされたタムタムから「ポコン」と絶妙な低音を引き出すタッチ、どれを聴いてもものすごく音色がしなやかできれいなのである。なのでブレイキーの信者はジョン・ライリーなどミュージシャンズ・ミュージシャンといわれているドラマーが圧倒的に多い。

現在では本作も例にもれず入手困難な1枚となってしまっている。見つけたら即買い級である。このまま「隠れ名盤」として時代に埋まってしまう前に再発を熱望する。それにしても別テイクにおける謎のフェードアウトが惜しい。

Caravan

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Puttin' It Together エルビン・ジョーンズ

Puttin' It Together
エルビン・ジョーンズ


エルビン・ジョーンズは不思議なドラマーである。彼のたたきだすリズムがとてつもなく不思議なのである。スローテンポなバラッドにおけるプレイがとてつもなくスリリングであったり、早いテンポでどんなに手数足数を突っ込もうが不思議とガチャガチャしていない。ゆるいリズムなのだがスピード感があるかと思えば、スピード感たっぷりのアップテンポなのにビートとビートの間にたっぷりの空間があるのだ。アート・ブレイキーの伝統的なジャズドラムスタイルを引き継ぎながらも確固たる個性があるのは独特のタイム感がそうさせるのではないだろうか。

ジャストのタイミングを基準に考えて前にビートのポイントがあるのを「前ノリ」、後ろにポイントがある場合を「後ノリ」というのだが、エルビン・ジョーンズはこのリズムのニュアンスを自由自在にコントロールできるのである。特にアフロキューバンリズムにおいてはビートのポイントがグラングランに揺れ動いているのに聴いてるこちらは体が勝手に動いてしまう。現代のポップスなどのかっちりしたタイム感になれた耳からすると彼のタイム感は相当異端なのだが、いつの間にかあのつかみどころのない「スリルと緩さが同居する」独特のタイム感に「とりこ」となってしまうのである。

本作はエルビン・ジョーンズがブルーノートレーベルに残した「ピアノ抜きトリオ」の作品。おなじみコルトレーンカルテットのベースを担当した朋友ジミー・ギャリソン、のちにチック・コリアのリターントウーフォーエバーに加入してブレイクしたリード奏者ジョー・ファレルのメロディー、エルビン・ジョーンズのドラム、この三者しかいないのに非常にカラフルでリズミックでメロディアスな演奏になっている。

ブルーノートレーベルの勢いが落ちかけた時代の作品であるため、いささか注目度は落ちるのだがエルビンのファンとしてはぜったい外せない1枚である。そんな背景があるため悲しいことに今日現在では非常に入手が困難でまさに歴史に埋もれた名盤となってしまったもったいない1枚でもある。



プッティン・イット・トゥゲザー

■「エルヴィン・ジョーンズ:ディファレント・ドラマー」&「ジャッキー・バイアード:エニシング・フォー・ジャズ」
エルビン・ジョーンズの教則的なドキュメンタリー作品。彼のメロディックなアプローチの秘密がここにある。ジャッキー・バイアードの映像も入っているいわゆる「2 in 1」もの。お得である。

「エルヴィン・ジョーンズ:ディファレント・ドラマー」&「ジャッキー・バイアード:エニシング・フォー・ジャズ」 [DVD]

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Buhaina's Delight アート・ブレイキー・アンド・ジャズ・メッセンジャーズ ~三管時代の代表作

Buhaina's Delight
アート・ブレイキー・アンド・ジャズ・メッセンジャーズ


本作はアート・ブレイキー・アンド・ジャズ・メッセンジャーズ(以降JM)のフレディ・ハバード(Tp)、ウェイン・ショーター(Ts)、カーティス・フラー(Tb)による三管編成期を代表する作品。ウエイン・ショーターが音楽監督となりJMがハードバップからモーダルなジャズへと変貌した時期で、この当時のJMをマイルス・デイビスが見てショーターを自分のバンドへ引っこ抜いたとも言われている。

収録曲もこの頃のJMを代表する楽曲が収められており、三管時代JM好きにははずせない1枚ちなみに「Buhaina」というのはイスラム教徒であるブレイキーの洗礼名。

ブレイキーのドラミングは手癖だらけなのになぜか退屈することがない。それはバンドサウンドがものすごくグルーブするからである。この秘密はフットワークの秀逸さにあるのではないだろうかと思っている。

ジャズドラマーが伝統的なジャズを演奏するときはフェザリングといってバスドラムを四分音符でコツンコツンとこつく奏法がある。以前トニー・ウイリアムスのステージ映像を見たときバスドラムのフットペダルがぶらぶらコツコツとバスドラムを鳴らしている。ジャズドラムの革新者といわれるトニー・ウイリアムスもトニーは基本どおりフェザリングをしっかりやっているのである。

このときは音としてツブを出すのではなく「鳴っているのだろうか?」というフィーリングにしなければいけない。どんなにテンポが速くても遅くてもこれをするのが基本である。フェザリングで四分音符のパルスを出した上でバックビートでハイハットを鳴らしグルーブを増幅すのである。

ブレイキーのドラミングはフェザリングが徹底しており、よーく聴くとバスドラムが「ゴンゴンゴン…」と鳴っているのである。空気が四分音符のパルスで揺れているのである。ドラムソロでは耳を澄ませば聴こえるのだが、通常ではよほど注意して聴かないと聴こえない。
そこへバックビートのハイハットが加わるのでアップテンポな曲では疾走感が重なり、そしてバラッドではリズムがキュッとしまるのである。

ブレイキーの首尾貫徹したドラミングはいくらマンネリといわれようが、フロント陣が変わろうとも鉄の掟である「バンドをグルーブさせること」を崩さないがゆえに、時代が移って電化楽器が入ろうとも誰がメンバーになろうともJMはJMのサウンドになるのである。


Buhainas Delight

【関連記事】アートブレイキー
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