わんわんわんの名盤探索

わんわんわんがオススメする名盤

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Courage ミルトン・ナシメント ~ブラジリアンPOPSの名盤

Courage
ミルトン・ナシメント

相変わらず楽譜作成ソフトの「シベリウス」は大活躍である。Youtubeからの耳コピでマーチングバンドの練習曲を楽譜に起こしたりと、今までゴクツブシ程度の認識であった自分の特技が「地域の社会貢献」につながる喜びを感じる今日この頃である。子どもたちにパーカッションを教えているのだが、子どもたちの脳みそのやわらかさに驚かされつつも彼らの成長を見守るのがとても楽しくなってきているのである。

このように音楽にたいして真摯に向き合えば向き合うほど「ある問題」が頭をもたげてくる。それは再生機器のクオリティーである。今まで譜面おこしにあたっての聴きこみはYoutubeからひろった音源を自宅のPCで聴きこんでいていたのだが、同じ音源を車で聴いた時の状況と比べてあまりにも違いすぎるのがきになり始めたのである。わかりやすく説明すれば車で聞こえていた音がPCの前では聞こえないのである。それもそのはずPCのスピーカーはパソコンショップで買った2000円程度のものであったからだ。

この問題に対し危機感を感じ急遽「原音を忠実に再生するスピーカー」が必要であると感じ、モニタースピーカーの定番であるヤマハのMSP3というスピーカーを入手して設置。これが大きさ的にも音質的にも滅法よい。ご存じモニタースピーカーは音楽鑑賞用ではなく「顕微鏡でのぞきこむように音楽を聴くためのツール」である。素晴らしい音源は素晴らしく聴こえ、そうでもない音源はそのように聞こえるのである。モニタースピーカーは音源に対し非常に正直であるのだ。

今までのへなちょこスピーカーと比べると雲泥の差。どの楽器がどこで何をしているのかがよくわかる。わんわんわんの音楽の聴き方は「顕微鏡をのぞきこむ」ような聴き方をしていたのだが、モニタースピーカーの導入によって音楽がくっきり見えるようになったのである。オーケストラの「指揮者の耳」を手に入れたような感覚とでもいうのだろうか、今までさんざん聴きこんできた音源であってもスピーカーを変えるだけでものすごく情報量が多くなったのである。

閑話休題、なにげなしにチョイスした本作は「ブラジルの声」とでもいうべきブラジル音楽の重鎮ミルトン・ナシメントの重要な作品。現在のブラジリアンポップスの礎を築いた人物と言っても過言ではない。当時ブラジル音楽にジャズが忘れていたエネルギーなどに共感を得ていたハービー・ハンコックが参加した音源としてでも有名である。

今回のレビューは音源そのものというよりも再生機器に対してというのが大半になってしまったのであるが、再生機器を変えるだけでこれほどまでにかわるものだと改めてびっくり。録音はクロスオーバーミュージックの名門CTIレーベルなのだが謎のフェードアウトがつくづく惜しい。

Courage (Dig)

スポンサーサイト

NOW'S THE TIME 松岡直也 ~さようなら松岡直也ありがとう松岡直也

NOW'S THE TIME
松岡直也


ニュースでご存知の方も多いだろう。2014年4月29日に松岡直也氏が永眠したとのことである。日本を代表するラテンピアニストの第一人者で中森明菜の「ミ・アモーレ」の作曲者である。ジャズピアニストやクラシックピアニストは数多くいれど、ラテンピアニストというニッチなジャンルを看板に掲げて活動している人はそうそういない。聞くところによると2001年に病気が見つかり闘病生活とのことであったそうだ。突然とびこんできたなんとも惜しい別れである。

松岡直也の作品というとどうしてもフュージョンの作品が目につくのだが本作は「アコースティク松岡」である。ラテン風の自作曲をピアノソロで弾いたり、バンド全体でモントゥーヌ合戦をしたりと、原点に返ってアコースティックピアノをただただひたすらに綺麗に響かせるサウンドはとても楽しそうである。

相変わらずウッドベースとエレキベースを弾く高橋ゲタ夫(それにしてもなんという変な芸名なのだろう)と村上ポンタ秀一が超絶に良い仕事をしている。

本作はこのような名盤であっても悲しいことに非常に入手の難しい1枚である。

NOW’S THE TIME

【関連記事】
■TIME PASSING 松岡直也 ~アコースティック松岡直也の名盤
■PLAY 4 YOU 松岡直也 ~松岡直也の小編成ピアノもの

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

The Lost Sessions パキート・デリベラ ~名手デリベラの発掘セッション

The Lost Sessions
パキート・デリベラ


XPのサポート終了に伴いPCの買い替えを余儀なくされ、たいしたファイルもないためなかばXPと心中しようかと思っていた矢先であった。ヤフオクにてワークステーションが格安にて出品されていたので即落札。企業のリース切れのWin7搭載マシンが大量に出回っていたのであった。私事で音楽の作成のほか仕事で3DCADも扱うには十分なスペックであったので大満足。先ほどやっとPCの引っ越しが終わったところだ。

ラテンジャズの伝説的カリスマバンド「イラケレ」の重要人物パキート・デリベラ。音楽といえばクラシックが盛んなキューバにて1984年の生まれ。5歳のころクラシック奏者であった父の影響でクラリネットやサックスなどを習得し、6歳で早くもステージに立っていたという。アンパンマンを卒業したてのちびっ子が堂々たるステージにたつその驚きのスーパーちびっ子っぷり。1980年にイラケレのメンバーであるアウトゥーロ・サンドバル(tp)とともにスペインツアー中にアメリカへ政治亡命する。

本作はアメリカへ亡命する直前の1976~78年にかけて4つのバンドの5回行われた未発表セッションを集めたもの。ストレートアヘッドなジャズのスタンダードナンバーからコテコテのキューバ音楽、ロックでヘビーなファンクジャズまで彼のマルチな活動ぶりが収録されている。

クラリネットやアルトサックスを駆使したご機嫌なサウンドは猛烈にスイングし、時にはフリーキーなフラジオサウンドも炸裂する。そしてラテンナンバーにては哀愁のサウンドを聞かせてくれる。しかし根底にある音色のキャラクターは底抜けに明るくハッピーである。

朋友アルトゥーロ・サンドバルをはじめチョーチュー・バルデスなどのキューバの至宝とよばれるメンバーが参加している。ノリにのった全盛期イラケレのメンバーによるセッションはなんとも豪快でジャジーでファンキー。まさに発掘音源である。

The Lost Sessions

【関連記事】
■オブリガード・ブラジル ヨーヨー・マ ~本気で音楽を楽しむ姿が最高に楽しい1枚
■エンバーロ テノリオ・Jr ~「悲劇のピアニスト」が放つグルーブの一本背負い
■Michel Camilo ミシェル・カミロ ~「さすが!」という内容。名刺代わりの1枚

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

エンバーロ テノリオ・Jr ~「悲劇のピアニスト」が放つグルーブの一本背負い

エンバーロ
テノリオ・Jr


ブラジルのジャズサンバを代表するピアニスト、テノーリオ・Jr(ジュニオール)。人々は彼のことを「悲劇のピアニスト」という。

ブエノスアイレスに演奏ツアー中の1976年3月18日「タバコを買いに行く」とメモを残し外に出たままホテルを出たところ、アルゼンチンの軍事政府に反政府ゲリラと勘違いされ逮捕される。頭から袋をかぶせられたまま眠ることも許されずに何日もたちっぱなしにさせられたり、汚物のためられた水槽の中に何度も浸けられたりといった数々の拷問が繰り返されたという。

死にそうで死なないといういわば「半殺し」のような拷問にかけられている最中に彼の逮捕が「勘違い」だったことが判明するものの、アルゼンチン軍事政府はいまさら釈放するのは面子にかかわるということでひっこみがつかなくなり、そのまま反逆罪の烙印をおされたまま虐殺されてしまったのである。

本作はそんな彼が残した「たった1枚のリーダー作」である。決して録音の質はよいといいがたいのだが、ジャズサンバ史上唯一無二の躍動感、テクニック、繊細さを兼ね備えた傑作で彼の魅力が120%詰まった1枚である。アップテンポなサンバの「Fim de Semana em Eldorado」はまるで「グルーブの一本背負い」の連続技を目の前にしたように、聴くものを興奮の坩堝にたたきつける。「Nebulosa」はリズミカルで繊細なキラーチューン。彼が明るいだけのほかのピアニストと違う「影の部分」がよくわかるのがこの曲で、今でもクラブミュージックのサンプリングのネタによく取り上げられているという。

もしあのとき彼がタバコを買いに外出しなかったら今頃はどんな音楽が生まれていたのだろうと思わざるを得ない。イデオロギーの対立は時として悲惨な勘違いを起こすのである。

エンバーロ(BOM1906)

【関連記事】
■TIME PASSING 松岡直也 ~アコースティック松岡直也の名盤
■熱情のギター マルセル・パウエル ~ブラジル音楽界のサラブレッドの炸裂する超絶ギター。
■Cannonball's Bossa Nova キャノンボール・アダレイ ~キャノンボール・アダレイ根強い人気盤
■Solo エグベルト・ジスモンチ ~ブラジルの鬼才
■ラテン・アメリカ・シンフォニエッタ モートン・グールド(Cond) ~近代アメリカクラシックの傑作

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

TIME PASSING 松岡直也 ~アコースティック松岡直也の名盤

TIME PASSING
松岡直也

松岡直也。日本を代表するラテンピアニスト・作曲家・編曲家である。中森明菜「ミ・アモーレ」の作曲者、キャンディース「黄色いサクランボ」の編曲者といえば、誰もがへ~と頷くのではないだろうか。日本の景気が絶頂期で会社員が働かず駐車場でキャッチボールをしていても安泰であったあの時代、バブル期に「ハートカクテル」の音楽を担当しフュージョンを中心とした作曲活動をしていたことでも知られる。

本作はバブル景気が落ちついた1990年にリリースされ、それまでのフュージョン作品とは一線を画すアコースティックピアノサウンドを基調とした彼の隠れ名盤である。以前本ブログにて記事にしたことがあるのだが、各方面より「松岡直也がラテンピアノに戻ってきた」と絶賛された「NOW’S THE TIME」の続編にあたる。

収録曲は純ラテンというわけでもなく松岡氏自身のオリジナルや有名曲のカバーなどが入っており、十分に肩の力を抜いて楽しめるサウンドになっている。ただし、松岡氏のモントゥーヌ(ラテンピアノのリズミックなリフ)が始まると、ラテンパーカッションの名手ウイリー長崎やペッカーなどのパーカッションが火を噴き始めバンドサウンドは一気に熱を帯びる。

さらには高橋ゲタ夫(B)のうねるベイビーベース・エレキベースや、ロック寄りセンスを持ち合わせた村上ポンタ秀一(Dr)の参加が本作のムードを堅苦しい純ラテンとさせずに、全体的にほどよいポップさが醸し出されているのも隠れ名盤のポイントである。

本作は残念ながら現在では手に入りにくい一枚となっており、流通在庫を丁寧に探してゆくしかないのである。

TIME PASSING

■Now's The Time
こちらが松岡直也のピアノアルバム第1作目である。残念ながらこちらも流通在庫をあたってゆくしか入手方法はないようである。

NOW’S THE TIME

テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

 | ホーム |  »

FC2Ad

プロフィール

わんx3

Author:わんx3
わんわんわんの名盤探索へようこそ!世の中の大名盤はもちろんのこと隠れ名盤も紹介いたします。

興味があったら即購入できるようAmazonのリンクも貼り付けておきました。

FC2 Blog Ranking

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (1)
■クラシック 未分類 (77)
クラシックピアノ (37)
器楽曲 (7)
クラシック 吹奏楽 (2)
■ジャズ 未分類 (257)
ジャズピアノ (63)
ジャズトランペット (11)
ジャズサックス (38)
ジャズギター (15)
ジャズボーカル (43)
ジャズドラム (16)
ジャズベース (10)
ジャズその他 (12)
ビッグバンド (18)
コンテンポラリー (21)
ラテンなど (10)
■ポップス 未分類 (43)
ファンク・ソウルR&B (17)
ロック (5)
Jポップ (13)
■その他身辺連絡など (31)
練習台自作 (16)

RSSリンクの表示

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
音楽
2481位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
236位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。